野中英次
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野中英次(のなか えいじ、1965年2月21日 - )は、日本の漫画家。男性。
目次 |
[編集] 経歴
1991年、『SUPER BASEBALL CLUB』でデビュー。その後『ドリーム職人』、『課長バカ一代』などで、池上遼一にも似た劇画調のタッチと、やる気がないようにすら見える(この件については後述)ストーリーとシュール極まるギャグが特徴の漫画を発表し、2002年、『魁!!クロマティ高校』で第26回講談社漫画賞を受賞した。2007年04月現在、週刊少年マガジン(講談社)にて『未来町内会』を連載中。
[編集] 特徴
[編集] ギャグ
シュールなギャグや「あるある話」を用いることが多い。また先述したように池上遼一の描くような劇画調のキャラクター(なお池上は絵柄が酷似していることについて容認している)をギャグマンガのキャラクターとして使う、という大きな落差自体もギャグの1つである。
[編集] 「やる気のない漫画家」
野中は自分の漫画に対し極端に無関心で、キャラクターにも愛着などないと言う態度を示している。これは自分自身もギャグの演出としていると見ることもでき、読者を逆に食ったような独特の魅力を放っている。以下に具体例を挙げる。
- 世の中で自分の漫画が高く評価され、ゲームやアニメ、果てには実写作品まで作られても、どうとも思わないが、講談社漫画賞を受賞した際は初代受賞者が手塚治虫であった事を知り「自分が受賞したらマズい」と思った。
- 『魁!!クロマティ高校』の単行本中のクロ高新聞、カバーでの編集者との会話でもやる気のなさをアピールしている。同作品の公式ガイドブックでは、主人公の神山やメカ沢に対して「むしろ壊したい」とまで発言している。
- 「やる気がないので全くカラーを描こうとしない」ということにしており、たいていはデザイナーに作中のカットを寄せ集めたものを渡して単行本の表紙にしたり、あるときは若手漫画家「関口太郎」にデジタル彩色を頼んで、作者自身は原画だけ描くなどという行動にも出たことがある。
- よく過去の作品のキャラが姿や設定を変えて登場するが、それはスター・システムやファンサービスを意識しているわけではなく「使いまわし」だとする。
- 編集者と話し合いをする自分の分身(名前は「のなーえいじ」)を書く場合もある。なおこの分身は作者同様あまり人気はなく漫画にたいしても強い思い入れはないが、なぜか「ドリーム職人」の山手川のような豪華な屋敷に住んでいる。
- 2006年38号(同年8月23日発売)の週刊少年マガジンにて、『未来町内会』の連載を開始。今回はコメントも頑張りますと意気込むコメントを残すものの、やはりいつものキャラクターに戻り「特にありません」のオンパレードとなっている。
[編集] エピソード
- Mr.Childrenのメンバーは『クロマティ高校』を読んでいたらしく、別冊カドカワにて彼らが特集されたときに野中の漫画が掲載された(但し、彼らを直接描いたのではなくミスチルと北島三郎を勘違いしていたというシュールな内容)。その後、メンバーは感謝の意味を込め、野中にサイン色紙を送っている。
- 同じマガジンの連載漫画家である塀内夏子は、キャラクターのファン投票の葉書を送った事がある。
- 高橋留美子からイラストの依頼が来て、うる星やつら完全版の企画、主人公ラムのイラストを描いた。
[編集] 作品リスト
- SUPER BASEBALL CLUB(デビュー作)
- 課長バカ一代(1996年-2000年、ミスターマガジン連載)
- ドリーム職人(1998年-2000年、週刊モーニング連載)
- しゃぼてん(2000年-2001年、週刊モーニング連載)
- 魁!!クロマティ高校(2000年-2006年、週刊少年マガジン連載)
- 未来町内会(2006年- 、週刊少年マガジン連載)
[編集] 外部リンク
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