野球キューバ代表
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野球キューバ代表(やきゅう - だいひょう)は、キューバにおける野球のナショナルチームである。
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[編集] 実績
夏季オリンピックで野球が正式種目となったバルセロナ大会(1992年)以降の4大会で3度の金メダル(1992年、1996年アトランタ大会、2004年アテネ大会)と1度の銀メダル(2000年シドニー大会)を獲得している。その他IBAFインターコンチネンタルカップ16大会中優勝10回、IBAFワールドカップ36大会中優勝25回など、実績では他国を圧倒している。このことから「アマチュア最強チーム」との呼び声も高い。
大リーガーが多数参加し2006年に行われたワールド・ベースボール・クラシックでも、決勝戦こそ日本代表に敗れたものの、ドミニカ共和国代表を始めとする大リーグ・オールスター級を揃えた各国代表に勝利し、準優勝となった。
[編集] 成績
- ワールド・ベースボール・クラシック
- 準優勝:1回(2006年)
- 五輪
- IBAFワールドカップ
- 優勝:25回(1939年、1940年、1942年、1943年、1950年、1952年、1953年、1961年、1969年、1970年、1971年、1972年、1973年、1976年、1978年、1980年、1984年、1986年、1988年、1990年、1994年、1998年、2001年、2003年、2005年)
- 準優勝:1回(1941年)
- 3位:2回(1944年、1951年)
- IBAFインターコンチネンタルカップ
- 優勝:10回(1979年、1983年、1985年、1987年、1989年、1991年、1993年、1995年、2002年、2006年)
- 準優勝:3回(1981年、1997年、1999年)
[編集] 代表選考
野球の国際大会にプロ選手の参加が認められてからも、各国はプロリーグの日程を優先し、代表チームで最高の選手を揃えることは難しい。しかしキューバ球界は例外で、国際大会での勝利を最優先し、国内リーグの日程を国際大会参加に支障がないように組んでいる。
キューバ国内リーグは2段階に分けられている。第1段階はセリエ・ナシオナルと呼ばれるもので、11月から翌年4月まで全16球団で90試合を戦うリーグ戦である。これが終わると第2段階のスーペル・リーガに移る。スーペル・リーガは2002年から始まったもので、セリエ・ナシオナルで優秀な成績を残した選手のみが招集され、5球団に分けられて28試合を戦う。毎年5月から7月にかけて開催され、ここで優秀な成績をあげた選手が代表候補となる。その後各国代表などと強化試合を行い、最終的な代表が決定する。
他国へ亡命した選手は代表には招集されない。また、「亡命の意志がある」と見なされただけで永久追放されるケースもある(ケンドリー・モラレス=現ロサンゼルス・エンゼルスなど)。
[編集] 参考文献
- 横尾弘一 「“赤い軍団”に死角なし!?-金メダル争い最大のライバル・キューバの動向」『週刊ベースボール』2004年7月12日号、ベースボール・マガジン社、2004年。
[編集] 関連項目
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