金曜日の妻たちへ
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金曜日の妻たちへ(きんようびのつまたちへ)は、1983年にTBSと木下プロダクションが製作し、TBS系列で金曜22時から1時間枠(金曜ドラマ枠)で放送された、核家族間の交流とそこに起きる不倫を題材にした連続テレビドラマである。
大ヒットし、「不倫ドラマ」ブームを巻き起こしただけでなく、社会現象ともなり、このドラマの略称·金妻(きんつま)は「不倫」の代名詞ともなった。これを受けて翌年には同じ金曜ドラマ枠において第2シリーズ、翌々年には第3シリーズが作られ、いずれも反響を呼ぶ。脚本はシリーズすべて鎌田敏夫が書いており、鎌田の代表作でもある。
ドラマの舞台となった東京都の多摩地区や神奈川県の東急田園都市線沿線の新興住宅地も話題となった。
目次 |
[編集] 俳優の設定など
- シリーズ第2作目は板東英二のドラマ初出演の作品で、俳優としての地位を築く一作となった。また、長塚京三も第2作目と第3作目に出演しているが、第2作目では出版社の編集長役、第3作目では仙台に単身赴任中の夫役と、主演だった板東とは違いいずれも脇役での出演であった。
- 板東が元プロ野球選手だったためか、よくプロ野球ネタが出ていた。第3作が製作された1985年は阪神タイガースが21年ぶりの優勝へ進んでいたため、主軸を打っていたランディ・バースや掛布雅之の名前が板東、小川の口からよく出ていた。
- 第2作で、西村家のテレビで流れていた中日VS巨人戦は木俣達彦が解説していた。その試合は中部日本放送製作のもので、TBSがやっているはずなのだが、子どもたちがチャンネルを変えるとなぜか裏番組も(TBSの)「ぴったし カン・カン」であり、現実であれば矛盾している部分もあった。
- 役柄の設定が実際の出演者の経歴に近いものにしていたのもこのドラマの特徴である。一例を挙げると、以下のものがある。
- 「金曜日の妻たちへ」
- 中原宏は大学時代ラグビーをやっていた(古谷一行は大学時代ラグビーをやっていた)。
- 中原久子は大阪出身(いしだあゆみは大阪出身)。
- 泉たか子は山形出身(あき竹城は山形出身)。
- 「金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?」
- 小山隼人は和歌山出身で西京大学卒業、会社では一時期名古屋支社に配属されていた(小西博之は和歌山出身で中京大学卒業、大学時代は名古屋に住んでいた)。
- 西村信行は大阪出身、野球好きで家ではよくプロ野球中継を見ている。ドラマ中に流れていた試合はいずれもナゴヤ球場での中日VS巨人戦。(板東英二は大阪在住で元中日の選手)。
- 西村洋子は仙台出身(篠ひろ子は仙台出身)。
- 小山みどりは杉並区高円寺出身(岡江久美子は世田谷区出身)。
- 「金曜日の妻たちへIII 恋におちて」
- 悲劇のヒロインとなった秋山彩子は仙台出身(篠ひろ子は仙台出身)。
[編集] シリーズ一覧
[編集] 金曜日の妻たちへ
全14回、1983年2月11日~5月13日。 物語の舞台は町田市つくし野町、鎌倉。 主題歌「風に吹かれて/ボブ・ディラン」
出演
サブタイトル
- 侵入者
- 遊びでいいのに
- 風に吹かれて
- 昔みたいに
- 喧嘩だらけの夜
- 誘い
- 蒼い炎
- 情事の章
- 深みへ
- 目撃されて
- 密告
- 揺れる女
- むかし唄った歌
- 小さな屋根の下で
[編集] 金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?
全14回、1984年7月6日~10月5日。 物語の舞台は中央林間、草津町。 主題歌「パラダイス~愛のテーマ/マイク・レノ&アン・ウィルソン」、挿入歌「『いちご白書』をもう一度…/バンバン」、「イニシャルレター/尼崎勝司」
出演
サブタイトル
- 男たちよ元気かい?
- ALMOST PARADISE
- 昔の歌は忘れない
- 恋愛は情熱、結婚は制度?
- 近所づきあいの限度
- 妻が女を宣言する日
- 翔んで飛んで跳んで
- 隣りの女隣りの男
- 熱く激しかった夏
- わたしの白い家
- それぞれの秘密
- 終わってしまったこと
- 後悔なんかしない
- それでも、白い家
[編集] 金曜日の妻たちへIII 恋におちて
全14回、1985年8月30日~12月6日。 物語の舞台は町田、仙台。 主題歌「恋におちて/小林明子」。
出演
サブタイトル
- 夏の終わりに
- 昔の匂い
- いっちゃん好きや!
- 歌い始めた街で
- 危険への誘い
- 終電車
- 風も樹も空も
- 秋の章
- 誰かが見ている
- 昔の男、昔の女
- 激情
- 有情の雨
- そして、冬
- 華やかの終章