陳銀淑
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カテゴリ |
陳銀淑 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 진은숙 |
漢字: | 陳銀淑 |
平仮名: (日本語読み仮名): |
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片仮名: (現地語読み仮名): |
ジン・ウンスク |
ラテン文字転写: | Jin Eunsuk |
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陳銀淑(チン・ウンスク)は1961年生まれの大韓民国出身の現代音楽の作曲家。
ソウル大学で姜碩煕に師事の後、ドイツへ留学後ハンブルクでジェルジ・リゲティに師事。1984年にガウデアムス国際作曲賞をアジア人で初受賞し、韓国作曲界の若手を代表する逸材と騒がれる。その後もグロマイヤー賞など多数の受賞歴がある。
作風は初期のAllegro ma non troppoまでは韓国の伝統音楽を思わせる辛口の衝撃音を好む作風であったものの、フランスからの委嘱が増えて以降、ルチアーノ・ベリオやマグヌス・リンドベルイの楽器法を思わせるはるかにカラフルで聞きやすい楽器法へ後退し、現在では姜碩煕の近作をよりポリフォニックに解決した感じの聴きやすい作風に落ち着いている。
日本では大井浩明が彼女のピアノの為のエチュード集を世界初演している。大井によると「初版のエチュードの第三番は韓国人のみならず、アジア人作曲家の作品の中でも最も困難な演奏技術を要する」難曲ということだが、聴覚的な印象はリゲティよりもはるかに滑らかであり、書き直した改訂版のエチュード集でもその印象は変わらない。
現在では「二重協奏曲」など比較的規模の大きい作品の委嘱に答えているが、エキゾチズムはほとんど見られず「無国籍風」の楽器法が高度に安定した書法で綴られている作品が多い。ブージー・アンド・ホークス社より全作品が入手可能である。