陸曹航空操縦学生
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陸曹航空操縦学生(りくそうこうくうそうじゅうがくせい)とは、陸上自衛隊の飛行幹部候補生となるべき陸曹たる自衛官である。
陸曹航空操縦学生課程は、陸上自衛隊に入隊、各部隊で通常数年間の勤務中に選抜を受けて陸曹に昇任、さらに1年経過してやっと受験資格が得られる。当初から「操縦要員」のみの選抜を行わない点で海空自衛隊の航空学生制度と大きく異なっている。構成員の割合では少年工科学校が最も多く、次に一般陸曹候補学生が大半を占めている。
防衛大卒・一般大卒は一般幹部候補生から幹部自衛官になってからの幹部航空操縦課程を経て操縦士となるが、数はきわめて少ない。陸曹航空操縦学生として女性の採用(攻撃ヘリコプター以外)も行われている。
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[編集] 任用
3等陸曹の階級にある自衛官で当該階級に任用後1年以上を経過し、かつ、年齢27歳未満の者であって陸曹航空操縦学生試験に合格したものは、陸曹航空操縦学生を命ぜられる。
陸曹航空操縦学生試験は、4月上旬に1次試験(学科)、6月に2次試験(適性検査、身体検査、体力検定、面接)が行われる。これに合格して陸曹航空操縦学生を命ぜられた者は、1月または6月ごろに陸上自衛隊航空学校に入校(陸曹航空操縦課程)する。そこで9ヶ月間、前期教育と呼ばれる一般基礎学・専門基礎学、一般教養と操縦に必要な知識などの学科を学び、残りの12ヶ月を後期教育と呼ばれる操縦教育で実際にヘリコプターに乗って操縦方法などを学ぶ。10月または3月ごろに卒業する。ここでウィングマークを取得し、組織の要求と本人の希望により配属(と操縦する航空機の種類)が決定される。空地であると昼夜であるとを分かたず厳格な訓練生活を送る。
その後、約2年間の部隊勤務を経て、約6ヶ月間、幹部候補生学校で幹部自衛官としての教育を受け、卒業後引き続き部隊勤務を行う。
[編集] 特色
陸上自衛隊は、地上の任務部隊を支援することを目的として自前で航空部隊を編成している関係から、入隊当初は各職種各部隊に配属し、数年の勤務の後に適性のあるものを操縦士に選抜するという方法をとっている。このため空地の連携が良好な操縦士を育成し、航空科の「航空至上化」を防ぐシステムになっている点が空海と最も異なっている。資質による選抜を主とする航空自衛隊と異なり、厳しい練成による技能向上を主としているため海上自衛隊と比較してもエリミネート率が極めて低いのが特徴であるが、ラインぎりぎりのものは更に厳しい訓練を受ける事になるため決して楽であるという意味ではない。陸上自衛隊の任務における航空の役割が限定されるため、組織内での操縦士の地位が航空自衛隊等に比べて相対的に低く、各種特権が無く「おいしくない」点も特色と言える。
[編集] 操縦できる航空機
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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