北宇都宮駐屯地

北宇都宮駐屯地（きたうつのみやちゅうとんち）は、栃木県宇都宮市上横田町1360に所在し、航空学校宇都宮校等が駐屯する陸上自衛隊の駐屯地である。

1,700m滑走路を持つ宇都宮飛行場があり、陸上自衛隊航空学校宇都宮校、第12旅団隷下の第12ヘリコプター隊第1飛行隊及び東部方面航空隊隷下の東部方面管制気象隊第4派遣隊等が駐屯している。

また、官公庁航空機（防衛省、海上保安庁、都道府県の警察ヘリや消防・防災ヘリ）の製造・整備を行う富士重工業宇都宮製作所南工場と栃木県警察航空隊が同駐屯地に隣接しており、飛行場を共同使用（協定により）している。

駐屯地司令は、航空学校宇都宮校長が兼務。

[編集] 航空保安無線施設

航空学校宇都宮校
- 航空学校（本校）は明野駐屯地に所在し、霞ヶ浦駐屯地（霞ヶ浦校）との3校で陸上自衛隊の固定翼及び回転翼操縦士を養成している。
- 宇都宮校は、陸曹航空操縦学生（陸曹航空操縦課程：FEC）及び固定翼課程（LRC）を担当
- OH-6D、UH-1J、LR-1、LR-2の4機種を用いる。
- 駐屯地祭の際に、宇都宮校教官によるOH-6Dのアクロバットチーム「スカイホーネット」が臨時編成され、アクロバット飛行を披露する。
第12ヘリコプター隊第1飛行隊（「空中機動旅団」として再編された第12旅団のヘリコプター部隊の派遣隊。主力部隊は相馬原駐屯地に所在。UH-60JAを用いる）
東部方面管制気象隊第4派遣隊（宇都宮飛行場における管制圏内の航空管制、航務及び気象業務を行っている）
第317基地通信中隊北宇都宮派遣隊
第111地区警務隊北宇都宮連絡班

昭和18年（1943年）:中島飛行機（現在の富士重工）が軍用機製造のため「中島飛行機宇都宮製作所飛行場」として開設した。（戦時中の宇都宮飛行場は、陸軍宇都宮清原飛行場（現在の清原工業団地）のことを指す。）
昭和20年（1945年）：終戦。進駐軍が接収。
昭和31年（1956年）：進駐軍が撤収。その後、防衛庁に移管され宇都宮飛行場となった（公示）。
昭和32年（1957年）：航空自衛隊（第2操縦学校及び第13飛行教育団）が使用開始。
昭和37年（1962年）：陸上自衛隊が北宇都宮分屯地として開設、東部方面航空隊が駐屯開始。
昭和38年（1963年）：航空自衛隊が撤収。代わりに海上自衛隊（教育航空集団司令部宇都宮教育航空群）が使用開始。陸上自衛隊航空学校岩沼分校（宮城県岩沼市）が移駐。
昭和48年（1973年）：海上自衛隊が撤収。
平成14年（2002年）：航空学校宇都宮校に校名変更。