電気ブラン
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電気ブラン(でんきブラン)は、東京都台東区浅草の神谷バーの創業者が作った酒の一種。
当時電気が珍しかった明治時代に誕生した、ブランデーベースのカクテルである。名前の由来は、その頃最新のものに冠する名称として流行していた「電気…」という形に、ブランデーの「ブラン」を合わせたものである [1] 。電気ブランは、その度数の高さ(当時は45度)で口の中がしびれる状態と、電気でしびれるイメージとが一致していたため、ハイカラな飲み物として人気はかなりのものだった。電気ブランには、名前の通りブランデー、ジン、ワインキュラソーそして薬草が配合されている。材料の詳細、配合の割合は今も秘密にされている。
現在も合同酒精株式会社が醸造・販売を行っており、普通に購入できる。
度数により、電気ブラン(30度)、電気ブランオールド(40度)の2種類がある。
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[編集] 飲み方
神谷バーでは、生ビールをチェイサーにして交互に飲むことを勧めている。人によっては、黒ビールをあわせる場合もある。
[編集] その他
1985年に刊行された須藤真澄の漫画作品に『電氣ブラン』(短編集、東京三世社刊)がある。なお、のちに竹書房から再刊された版は新字体で『電気ブラン』となっている。
また、あがた森魚が1972年にリリースしたアルバム『乙女の儚夢』には、神谷バーと電気ブランを謳った曲「電気ブラン」がある。
[編集] 注釈
[編集] 外部リンク
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