驟雨 (映画)
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驟雨 | |
監督 | 成瀬巳喜男 |
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製作 | 藤本真澄、掛下慶吉 |
脚本 | 水木洋子 |
出演者 | 佐野周二 原節子 |
音楽 | 斉藤一郎 |
撮影 | 玉井正夫 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1956年1月14日 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
allcinema | |
キネマ旬報DB | |
『驟雨』(しゅうう)は1956年に公開された成瀬巳喜男監督による日本の映画。岸田国士の複数の戯曲を元に、水木洋子が脚本を手掛けた。『めし』、『山の音』に続く主演:原節子、監督:成瀬の映画作品。
目次 |
[編集] 概要
岸田国士の戯曲『驟雨』を始め『紙風船』、『ぶらんこ』、『屋上の庭園』、『隣の花』、『犬は鎖につなぐべからず』、『かんしゃく玉』等に材をとり、前年の日本映画史に残る傑作『浮雲』を手掛けた水木洋子が脚本を執筆した。
1951年の『めし』、1954年の『山の音』に続き原節子を主演に迎え、再び「倦怠期の夫婦」というテーマに挑んだ作品で、夫役には佐野周二が選ばれている。この時期の成瀬は上質の良作を量産している円熟期で、小田急線梅ヶ丘駅付近の下町を舞台とした、庶民的夫婦の庶民的日常をリアルに描く手腕は、ここでも存分に発揮されている。また、些細な夫婦喧嘩が執拗なほど徹底的に描かれ、誰しも一度は口にするようなごく自然な言葉が放たれている。さらには町内会などの情景も丁寧に描写され、リアリティーとユーモア溢れる会話には水木の脚本の貢献が大きい。
主演の原節子にとっては前二作同様の「等身大の主婦」を演じており、ここでも小津映画とは違った光彩を放っている。ただし『めし』と重複する印象が強かったのか、同時期の成瀬作品が絶好調だったためか、この作品の興行成績はさほどふるわなかったという。とは言えシリアスな夫婦の危機を描きつつも、驟雨(にわか雨)のように通り過ぎ結局「犬も食わない」能天気な結末は他の成瀬作品と比べてもユーモラスである。
[編集] あらすじ
並木亮太郎と文子の夫婦は結婚後4年、既に倦怠期を迎えていた。日曜の朝から些細なことで喧嘩が始まってしまい、亮太郎は家を出て行ってしまう。その夕方、新婚旅行に出たはずの姪のあや子が家へやってきて……
[編集] キャスト
[編集] エピソード
カテゴリ: 日本の映画作品 | 1956年の映画 | 成瀬巳喜男の監督映画