高千穂峰
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高千穂峰(たかちほのみね)は、宮崎県と鹿児島県の県境に位置する複合火山。標高は1,573メートルで、霧島連峰の第二峰。典型的なコニーデ型の主峰に、西部に活火山である御鉢(おはち)、東部に二ツ石の側火山を持った美しい山容を示し、霧島屋久国立公園に属する。
名所であるためか行政境界が入り組んでおり、宮崎県小林市、西諸県郡高原町、都城市の境界部に鹿児島県霧島市(旧姶良郡霧島町)が御鉢の部分で割って入る形となっており、さらに、都城市と高原町の境界は高千穂峰をめぐって未定となっている。
霧島連峰の第一峰である韓国岳が山塊中の一峰であるのに比べ、高千穂峰は都城盆地他平野部から直接望まれ、都城盆地にしばしば発生する雲海に対し山頂部が島に見えることから霧島の名の由来ともなったとされる。天孫降臨神話の地とされており、山頂にある青銅製の天之逆鉾が御神体として崇められている。
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[編集] 自然
更新世の安山岩で構成された比較的新しい火山である。山頂は溶岩ドームをなし、火口が塞がっている。一方、御鉢は直径東西約550メートル、深さ約200メートルの火口があり、1913年にも噴火を起こした。二ツ石は浸食が進み、火口の地形がほとんど残っていない。
山麓は、常用広葉樹による森林が生い茂るが、中腹以上は活発な火山活動のため岩肌がむき出しになる険しい地形となっている。
東麓にある火山湖の御池(みいけ)周辺はヤイロチョウ、ブッポウソウなどの野鳥が飛来する。
[編集] 神話と信仰
天照大神の孫であるニニギノミコト(瓊瓊杵尊)が、葦原中国の統治のために降臨(天孫降臨)した山であるとされ、『紀元節の歌』(作詞 高崎正風)にも「雲に聳ゆる 高千穂の」と愛唱された。なお、天孫降臨の地を宮崎県北部の高千穂町域に比定する説もある。
山頂には、ニニギノミコトが降臨したときに峰に突き立てたとされる、青銅製の天逆鉾が立っており、山岳信仰の舞台となった。かつて、山中には霧島峯神社が鎮座したが、噴火により社殿が焼失した。このため、山麓の鹿児島県側に霧島神宮、宮崎県側に霧島東神社(きりしまひがしじんじゃ)、狭野神社(さのじんじゃ)などに分社したとされる。
坂本龍馬が「日本最初の新婚旅行」として訪れたことが姉乙女宛の書簡に残されている。
[編集] フィクション
007は二度死ぬ(1967年日英合作)において、スペクターのロケット工場のある火山島として登場。
[編集] 外部リンク
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