高山路爛
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高山 路爛(たかやま ろらん、本名は大鐘 稔彦。1943年-)は、日本の医師であり、作家。兵庫県南あわじ市立阿那賀診療所長。
医療漫画「メスよ輝け!!」の原作者でもあり、「メスよ輝け!!」の連載終了後も幾つかの医療漫画の原作を担当している。
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[編集] プロフィール
1968年京都大学医学部卒業。京大医学部の関連病院で産婦人科・外科・麻酔科を専攻した後、埼玉県上尾市の民間病院の院長に就任。その傍ら、「日本の医療を考える会」を発起。東京女子医大・癌研究所病院・国立がんセンター・ピッツバーグ大学に手術を見学に赴く。リアルタイムでの手術の公開や、エホバの証人の無輸血手術も手がける。 現在はメスを置き、地域医療に専心している。
ペンネームである高山路爛は、姓は戦国武将高山右近から、名はフランスの文豪ロマン・ロランからとったものである。
[編集] 作品一覧
いずれも主要なものを挙げる。
[編集] 医療漫画の原作
- メスよ輝け!!(全12巻・復刻版全15巻):画・やまだ哲太(集英社ビジネスジャンプ)
- 優れた技術を持つ外科医・当麻鉄彦が様々なしがらみと闘いながら、最後には脳死肝臓移植を成し遂げる。
- ザ・レジデント(全3巻):画・星野ちあき(集英社ビジネスジャンプ)
- 一度は医師の道を外れ、テレビ局に勤務していた青年・椿大作が、再び医の道を踏み出すべく民間病院で研修を受ける中での椿の苦悩を描く。
- 青ひげは行く(全6巻):画・やまだ哲太(集英社ビジネスジャンプ)
[編集] 医学書
- 癌の告知-メジカルフレンド社発行
- 外科医と「盲腸」-岩波書店発行
- その他多数の医学書あり
[編集] エッセイ
- 鬼手仏心-集英社発行
- 私が出会った外科医たち-金原出版発行
[編集] 小説
- 罪ある人々-旺史社発行
- わが愛はやまず~罪なき者、石をもて~-文芸社発行
- 乳癌を患い、死が近いことを予感した47歳の看護婦・中条志津が、かつて夫と子供がいながら、お互いに深く愛し合った外科医・周平に手術を託し、志津が死去するまでの数年間を描いた作品。