麹町
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
世界 > アジア > 東アジア > 日本 > 関東地方 > 東京都 > 千代田区 > 麹町
麹町(こうじまち)とは、東京都千代田区の一地区。麹町一丁目~麹町六丁目のほか、おおむね内堀通り、靖国通り、外堀通りで囲まれた範囲を指し、番町(一番町~六番町)、九段南、紀尾井町、平河町、隼町の町名がある。狭義には番町・九段南を番町地区と呼び、残りを麹町地区という。
古くは糀村(こうじむら)と称したとも言われている。徳川家康の江戸城入場後に城の西側の半蔵門から西へのびる甲州道中(甲州街道)沿いに町人町が形成されるようになり、半蔵門から順に一丁目から十三丁目まであった。このうち十丁目までが四谷見附の東側(内側)にあり、十一~十三丁目は外濠をはさんだ西側にあった。
1878年11月の郡区町村編制法によって東京の市街地に15区が編制された際に、麹町(四谷見附以西の十一~十三丁目を含む)は番町地区や永田町・霞が関・日比谷地区、江戸城内濠内の宮城(きゅうじょう:皇居)・丸の内・大手町などとともに麹町区となった。1880年9月に麹町十一~十三丁目は四谷区に編入。(この麹町十一~十三丁目は1943年に町名変更し、以降現在の四谷一丁目~二丁目の各一部となった。)1889年5月1日の市制施行により麹町区は東京市の区となる。宮城や官庁街を擁する国政の中枢であり、また東京府庁や東京市役所も位置した麹町区は東京15区(1932年の市域拡張後は35区)の筆頭に位置づけられていた。 1947年に神田区と合併して千代田区となった。
2004年に汐留に移転するまで日本テレビの本社は二番町にあった(旧本社の建物は現在も日本テレビ放送網麹町分室として使用されている)。このため、視聴者用郵便物の宛先は麹町郵便局(この地区の集配を担当)の私書箱となっていた。
麹町及び番町は住居表示が行われていない。(住居表示実施前後の町名町域の対照を参照。)
[編集] 関連項目
カテゴリ: 東京23区の地域 | 千代田区 | 日本の地理関連のスタブ項目