黒部峡谷鉄道
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黒部峡谷鉄道株式会社(くろべきょうこくてつどう、THE KUROBE GORGE RAILWAY CO., LTD.)は、富山県の黒部川沿いを走る黒部峡谷鉄道本線を運営する中小私鉄である。略称は黒鉄(くろてつ)。もとは黒部ダム建設の資材運搬用鉄道で便宜的に旅客扱いをしていた(当時の切符には安全の保障はしない旨の注意書きがあった)。日本国内では数少ない軌間762mmの特殊狭軌(ナローゲージ)での鉄道路線。(当線以外の営業線では、近鉄内部線、近鉄八王子線と三岐鉄道北勢線のみ。)
1971年6月に関西電力から分社化され、地方鉄道事業の譲渡を受けたもので、現在でも関西電力の100%子会社である。
鉄道事業のほか、宇奈月駅・欅平駅などでのレストラン・売店の経営なども行う。
客車はいわゆるトロッコ列車であり、団体観光を含めた観光客に利用されている。
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[編集] 路線
- 本線 宇奈月 - 欅平 20.1km
- 関西電力黒部専用鉄道とは欅平駅で繋がっているほか、黒薙駅で分岐する支線がある。
[編集] 車両
[編集] 電気機関車
- EB形(1~3,5~7) - 1984年廃形式
- ED形(8~11) - 9~11が現存
- EDS形(13,15~17) - 13のみ現存
- EDM形(22,23,30~32)
- EDR形(17~21,24~29,33)
- EHR形(101,102)
[編集] 蓄電池機関車
- BB形(1,2)
[編集] ディーゼル機関車
[編集] 客車
- ハ形 - 2軸車(開放型・密閉型)
- 1000形(ボハフ1000・ボハ1000) - 開放型客車
- 2000形(ボハフ2000・ボハ2000・ボハ2100) - 特別車(電気暖房及び補助席付固定クロスシート装備。乗車には特別料金360円が必要)
- 2500形(ボハフ2500・ボハ2500・ボハフ2550・ボハ2550) - リラックスカー(電気暖房及び転換クロスシート装備。乗車には特別料金520円が必要)
- 2800形(ボハフ2800・ボハ2800) - リラックスカー(電気暖房及び転換クロスシート装備。乗車には特別料金520円が必要)
- 3000形(ボハ3000) - パノラマ車(乗車には特別料金630円が必要)