1・2のアッホ!!
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『1・2のアッホ!!』は1975年-1978年、「週刊少年ジャンプ」（集英社）に連載されたコンタロウの漫画作品。1975年に『父帰る!』で第2回赤塚賞を受賞したコンタロウが、初めて本格的連載に取組んだギャグ漫画である。
[編集] 概要
太平洋戦争後も二十数年にわたりジャングルに潜伏していた、という過去を持つ友情学園野球部の「カントク」（『父帰る!』の主人公と顔ならびに境遇が共通している）とたった一人しかいない野球部員「定岡」を中心に、波目クン、ノロ和といった脇役も巻き込んで起きる騒動の数々に、時事ネタの風刺等を盛り込んだ不条理ギャグで人気を博した。
それまで、スポ根シリアスものがほとんどであった野球漫画にギャグを持ち込んだ作品として、「野球ギャグ漫画」というジャンルの開祖とも言われる。同誌にほぼ時期を並行して連載されていた「すすめ!!パイレーツ」としばしば比較されるが、連載開始は本作品が1975年、すすめ!!パイレーツは1977年であり、本作品の方が早い。
実在人物のパロディを多く登場させたのも特徴的だが、特に王貞治（現・福岡ソフトバンクホークス監督）のパロディキャラである「読捨拒人軍・陽打治（よううちはる）」は、関西弁にうまく引っ掛けたネーミング、と評判になった。（時期的には王の本塁打世界記録更新と並行しており、「陽」が記録を前に苦悩する姿が描かれた回もある）
終了後に連載された『ルーズ!ルーズ!!』（1978年-1979年）はカントクが泥棒になるなどキャラクター設定がやや異なる以外は登場人物もほぼ同じ続編。
また、2001年には『新1・2のアッホ!!』として復活した（『コミック伝説のマガジン』連載）。
[編集] エピソード
コミックス第8巻巻末にプロレスラー・ジャイアント馬場（読売巨人軍OB）が書いている「解説」によれば、巨人のOB会でこの漫画の「読捨拒人軍」シリーズのことが話題となったことがあるという。
[編集] 主な登場人物
- カントク（第1話で「金子一徹」と名乗っているが、その後は名乗っていない）
- 金子クン（初期のみ登場・カントクの孫）
- 定岡
- 波目クン（本名・近藤勇三、瞳が「～」の形をしている）
- 友情学園校長（通称「電球」）
- 荒熊先生
- 犬の先生（学校へ行けなかったため本屋から万引きした百科事典で勉強、その後波目たちのクラスの担任となる）
- 中野ノロ和（編集部の中野和雄がモデル。佐賀弁で話す。「キン肉マン」「東大一直線」にも登場していた）
- 原監督（ライバル根性学園の野球部監督）
- 根性学園校長（友情学園と同レベルの三流校。いつも校長同士が張り合っている）
- 陽打治
- 流目監督（読捨拒人軍の監督）
- 笑顔スグル（流目監督がスカウトしようとした野球選手）
- キンタロウ（盲目の天才漫画家）
- ヒロミちゃん（岩崎宏美がモデルの、目の大きなホクロのある少女。異なった役柄で度々登場）
- ミスターインフェルノ（インチキ塾長、その後ブッチャーのマネージャー）
- ヤルー・テーズ（プロレスラー）
- ブラブーラ・ブッチャー（プロレスラー）
- オージリー・ヒップバーン（プロレスラー）
- ナディア・ルマネチ（体操選手）
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