Days of Memories
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『Days of Memories』(デイズ・オブ・メモリーズ)は、2005年から2007年現在までSNKプレイモアが携帯端末向けに配信している恋愛シミュレーションのシリーズ名である。
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[編集] 概要
この作品シリーズは、SNK及びSNKプレイモア作品に登場するキャラクターをメイン、サブに配置し、定められた日数の中で主人公とヒロイン達との交流、恋愛を目的とした恋愛シミュレーションである。
『Days of Memories』(以下DOM)では作品ごとに主人公、時間設定が異なっており、ヒロインも一部を除いて変更されている。このDOMシリーズに登場するヒロインは麻宮アテナやクーラ・ダイアモンド、双葉ほたるなど同会社作品の人気女性キャラクターがほとんどであるが、シリーズ第二作『Days of Memories 2~僕の一番大切な君へ~』や第三作『Days of Memories ~大江戸恋愛絵巻~』、第五作『Days of Memories~恋はグッジョブ!~』ではオリジナルキャラクターが存在している。主人公は完全オリジナル。舞台は全ての作品共通でSNKプレイモア本社が存在する江坂である。イラストレーターは1~4作目までをうすばかげろう、5作目はTONKOが担当している。
2006年11月には女性向けの第四作、『Days of Memories~彼と私の熱い夏~』が配信された。こちらは人気男性キャラクター草薙京や八神庵との恋愛を楽しめるようになっている。
DOMシリーズ最新作の『Days of Memories~恋はグッジョブ!~』はオリジナルキャラクターに合わせ今まで登場したキャラクターが多く登場、再度ヒロインとなっており、これまでのそれぞれのキャラクターの設定が異なっている。
なお、第一作のみ後日談が描かれた外伝作品が配信されているが、主人公は異なる。
シナリオについてはヒロイン、サブキャラクターの出典元の設定をうまく取り入れており、主にその設定がシナリオに重要な要素として絡んでゆく場合が多い。シナリオそのものの完成度については合格点が与えられる程度と見なされているが、第二作『僕の一番大切な君へ』のオリジナルキャラクターである巳沢雫の真のルートといわれるシナリオは高く評価されている。
このDOMシリーズは主人公が一日に定められた回数だけフィールドマップから目的地、または目的のヒロインのいる場所を選ぶという、恋愛シミュレーションで良く見られるシステムを採用している。同シリーズ第一弾『僕と彼女の熱い夏』ではシステムの完成度の低さには批判もあったが、作品を追う毎に改善されていった。基本は正しい選択肢を選びヒロインの好感度を上げ恋愛に発展させていくゲームであるが、間違った選択肢を選びバッド・エンディングを迎える場合はほとんどが男絡みのエンディングとなる。
SNKプレイモアがいわゆるギャルゲーを出すということに当時はキャラクターのイメージが崩れたなどという批判もあったが、美形キャラが数多く存在する同会社作品からこういった作品が生まれるのを素直に喜んだファンも多い。
だがゲーム内容ではなくゲームそのものに関していくつかの問題点、要望もある。
- 対応メーカーがDocomo(FOMA)、auのみでソフトバンク、ウィルコム他には対応していない
- 最新端末に迅速に対応しない、既存の機種でも一部で対応していない
- ゲームをプレイする際に度々通信を行う必要があり(CG、シナリオのダウンロードなど)、結果通信料がいつのまにか高くなってしまうというケースが多い
これらの点に関しては改善されていないためSNKプレイモアには対応、改善が求められている。
以前から家庭版への移植という要望が少なくなく、2007年4月にはニンテンドーDSへの移植版の発売が発表された。発売は6月14日発売予定。第1作~3作目までを収録。
[編集] 作品シリーズ
(配信順)
[編集] Days of Memories ~僕と彼女の熱い夏~
- 200X年7月1日、江坂、私立清嶺学園。
- 主人公は高校生活最後の夏休みを間近に控え、何をして過ごそうかと、期待に胸を膨らませ日々を過ごしています。
- 主人公と同じクラスで学園のマドンナ「アテナ」は毎日笑顔で気さくに話しかけてきます。
- 柔剣部の後輩、「香澄」はサボりがちな主人公に部活に出るよう毎日口うるさく言ってきます。
- 清嶺大学の留学生で、教育実習のため主人公のクラスの副担任となった「ジェニー」は、何かと主人公に絡んできます。
- 学校帰りに、いつも立ち寄るカフェバーでは、オーナーの「キング」が主人公に助言をくれます。
- 先日、主人公のアパートの隣の部屋に「舞」という女性が引っ越してきて、仲良くなりました。
- 帰宅途中に曲がり角で「ユリ」という女の子と激突してしまいました。
- 同じクラスにやってきた謎めいた転入生「レオナ」とも知り合いになりました。
- 主人公のライバル「海堂狂也」のいる隣の学校には、「クーラ」という気になる女の子がいます。
- 彼女たちと出会い、どのように付き合っていくか、どういう関係になるのか、誰と何をして過ごすのか・・・それは主人公次第です。
- 夏休みを目前にひかえ、イベントも盛りだくさん。夏の魔力に誘われ、ヒロインたちも様々な一面を見せてくれることでしょう。
- そこで主人公がどんな行動をするかで、ヒロインたちの感情も変わっていくのです。
- はたして、7月を終えたとき、主人公の傍には誰がいるのでしょうか・・・?
- 2005年10月17日より配信開始。
- イラストレーターはうすばかげろう。
[編集] Days of Memories 2~僕の一番大切な君へ~
- 200X年、江坂、清嶺大学を中心に物語は展開します。
- 夏休みを間近にひかえた7月1日からはじまり、7月31日にエンディングを迎えます。
- 前作から3年後の、あの頃と同じくらい暑い夏。
- 主人公、天樹優は私立清嶺大学の3回生。キャンパスライフを送りながらも、将来のことを考え始めなければいけない微妙な年頃です。
- 同じゼミで近所の女子寮に住む巳沢雫は、そんな彼を優しく見守り、相談に乗ってくれます。
- 隣の清嶺学園の生徒であり、義妹であり、共同生活をしている双葉ほたるは、自分のことを「お兄ちゃん」と呼び、慕ってくれています。
- ほたるの先輩で幼馴染のキサラ・ウエストフィールドも、悪戯が過ぎるところはありますが、麻宮アテナのコンサートに誘ってくれたりして、元気に励ましてくれるいい子です。
- 大学の先輩である神楽ちづるは、教師という道もあることを教えてくれました。
- 大学長の秘書であるマチュアも、辛らつな口調ではありますが心配してくれているようです。
- 同級生のフィオリーナ・ジェルミが、最近なにか楽しい遊びを見つけたようです。
- そういえば最近、ブルー・マリーという女探偵が、このあたりの捜査をしているようでした。
- 「今年の夏は何か起きるような気がするな……」
- 期待と不安が入り混じる夏のきざしの中、今度はどんなストーリーが始まるのでしょうか?
- 2006年2月1日より配信開始。
- イラストレーターはうすばかげろう。
[編集] Days of Memories 大江戸恋愛絵巻
- 一七××年、七月。時は大江戸。
- その日暮らしの浪人、大之介がブラリと立ち寄った町。そこは天下の台所、江坂でありました。
- 大之介はそこで様々な人々に出会います。
- 鷹を連れたナコルルという少女は、ねおじ山で自然に囲まれながら妹と暮らしているそうです。
- お客でにぎわう茶屋「むささび屋」には、オテンバ娘の詩乃が店を切り盛りしていました。
- 河原には、小さなもののけを連れた異国の娘、真鏡名ミナがひっそりと暮らしています。
- 往来で刀を振り、侍にケンカを売るのは吉野凛花という少女です。
- 寺子屋では、イギリス人のサヤと橘右京というお侍が、授業を開いています。
- 剣術道場で指南をつとめる覇王丸に連れてこられた寺には、病でふせっている娘、命がいました。
- 夕刻になると、色と千夜のふたりの芸妓が揚屋「蜜蜂屋」で芸を見せてくれます。
- 優しい人の多い町ですが、牙神幻十郎と狂エ門という恐いお侍もいます。
- 旅を続けようかと迷う中、大之介はいろはと名乗る娘に誘われるまま、しばらく留まることを決意しました。
- こうして、江坂で過ごす日々が始まります。
- 町での暮らしの中、大之介は何を学び、何を想うでしょう。そして、このあてない旅にどんな目標を持つようになるのでしょう。
- これは、そんな大之介の「日々の思ひ出」です。
- はるか昔、江坂にあったという物語のはじまりはじまりです――
- 2006年5月18日より配信開始。
- イラストレーターはうすばかげろう。
[編集] Days of Memories~彼と私の熱い夏~
- 200X年7月1日、江坂、私立雷門学園。
- 主人公は高校2年の女の子。勉強に稽古に明け暮れ、楽しい学園生活を満喫中です。
- なのに、親友からは「一度しかない17の夏がもったいない!」と言われています。
- その意味するところには、いまいちピンときていませんが――
- 近所に住む大学生のお兄さん「草薙京」は、幼い頃から主人公を妹のようにかわいがってくれています。
- 同じクラスでは、今日もお金持ちのお坊ちゃま「アッシュ」が、爺やをしたがえご登校です。
- 3年のクラスには、幼い頃に仲の良かった「K´」がいます。何故か、再会した主人公に冷たくあたります。
- 1年のクラスには、転校生の「ロック」が女生徒の注目を集めています。
- ロックと共に雷門学園に転任してきたのは「テリー」先生。バスケで見事なプレイを披露してくれます。
- 下校後、主人公が通う空手道場では、「リョウ」師範が厳しい稽古をつけくれます。
- 家には、パパの会社のアメリカ支社からやってきた「アルバ」さんが、とつぜん居候することになりました。
- 親友の「カオリ」は、ライブハウスで活動する「八神庵」というミュージシャンに夢中の様子・・・・。
- 彼らと出会い、振り回される中で、次第に主人公の心に変化があらわれます。
- その気持ちが何なのか、誰の隣にいたいと想うのか、何を考えて行動するかは主人公次第です。
- 夏休みを目前に控え、イベントも盛りだくさん。さまざまな事件と触れ合いが、あなたと彼の関係を変えていきます。
- はたして、7月を終えたとき、主人公は誰に向けて笑顔を見せているのでしょう・・・・?
- 2006年11月1日より配信開始。
- イラストレーターはうすばかげろう。
[編集] Days of Memories~恋はグッジョブ!~
- 写真好きの趣味が高じ、見習いとして地元に住むプロ写真家の事務所に就職した俊平。
- しかし未だに師匠のレフ板持ちや、地元紙の報道写真が主な仕事。
- 昔は何を撮っても面白かったのに、最近ではどれも仕事としてこなすばかり。
- 自分が撮りたいもの、心躍る被写体がわからなくなっていた。
- この夏も、自分が納得できるような写真を撮れないのかな……と、俊平は若干のストレスを覚えてくさっていた。
- そんな俊平のまわりには様々な境遇、仕事をもつ人たちが集まる。
- 師匠の娘でフリージャーナリストのカレン。
- ライバルの近江秀紀が働く、ホストクラブオーナーのキング。
- ご近所さんで顔なじみの美人OLの舞。
- グラビア撮影で担当した売り出し中の新人アイドル麻宮アテナ。
- 主人公を度々犯罪者扱いして逮捕しようとする婦人警官アイ。
- 俊平が通っているスポーツジムインストラクターのキサラ。
- よく撮影に訪れる神社の巫女の香澄。
- 仕事に対して、これから進むべき道について思い悩む俊平。
- 彼をとりまくヒロイン達も同じように日々、思い悩みながら元気に暮らしている。
- 俊平にとって、そして彼に関わるヒロイン達にとって今年はどんな夏になるのでしょうか。
- 2007年4月3日より配信開始
- イラストレーターはTONKO。