Ef - a fairy tale of the two.
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ef - a fairy tale of the two.』(エフ ア フェアリー テイル オブ ザ トゥー)は、minoriの最新作となるアダルトゲーム、およびそれを原作とした関連商品の総称である。前編の『the first tale.』が2006年12月22日に発売し、後編の『the latter tale.』は2007年の発売を予定している。
ef - a fairy tale of the two. | |
---|---|
対応機種 | Windows2000/XP |
発売元 | minori |
発売日 | 2006年12月22日(the first tale.) 2007年予定(the latter tale.) |
ジャンル | インタラクティブ・ノベル |
レイティング | 18禁 |
キャラクター名設定 | 非対応 |
エンディング数 | |
セーブファイル数 | 100 |
画面サイズ | 800×600 high color以上 (PC) |
BGMフォーマット | WDM形式PCM |
キャラクターボイス | フルボイス |
CGモード | 対応 |
音楽モード | 対応 |
回想モード | 対応 |
メッセージスキップ | 対応 |
オートモード | 対応 |
目次 |
[編集] 概要
minoriの5作目にあたる本作品は『水夏~SUIKA~』『D.C. ~ダ・カーポ~』(いずれもCIRCUS)の原作者で知られる御影と、同作でメインヒロイン達のデザイン・原画を手がけた七尾奈留を迎えて2005年初頭に発表された。
本作品はアダルトゲームに多いアドベンチャーゲームではなく、インタラクティブ・ノベルと呼ばれる形式を使用している。すなわち、プレイヤー=主人公ではなく、第三者的視点で物語に参加する群像劇のような仕様になっている。また、原作の御影がかねてから疑問に感じていたアダルトゲームのストーリー進行における相互排他性(あるヒロインとの関係が進むと他のヒロインはストーリーにほとんど絡まない)に対する答えという側面も持っており、 登場キャラクター達は皆、章ごとに異なる視点・感触で以って描かれている。
また、ゲーム中のイラストは、他のアドベンチャーゲームに多く見られる立ち絵をベースとするのではなく、イベント画を多用し、ヒロイン分岐を無くすことにより、プレイヤーにゲームを攻略させるのではなく、鑑賞させることに重点を置いている。
しかし、それらのこだわりと作り込みゆえに開発は長期化し、リリース実現を疑問視する声や様々な憶測が流れたが、2006年7月に作品を『ef - the first tale.』と『ef - the latter tale.』に2分割してリリースする事を発表、同時に『ef - the first tale.』の発売が2006年12月22日になる事が発表された。
ちなみに『fairy tale of the two』は「二つのおとぎ話」の意。
[編集] ストーリー
ストーリーは二部・六章構成で成り立っており、前編にあたる『ef - the first tale.』には序章と広野紘・宮村みやこ・新藤景らを中心にした物語第一部(二章構成)が、後編にあたる『ef - the latter tale.』には新藤千尋・麻生蓮治・火村夕らを中心にした物語第二部(二章構成)と終章が収録されている。第一部で『ef』という作品のテーマが提示され、第二部で物語が収束されるという章立てとなっている。それぞれの部が一つの物語として完結し、かつ二つの物語が組み合わさった時『ef - a fairy tale of the two.』という一つの物語が明かされるようになっている。
[編集] ef - the first tale.ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
- 序章
- 雨宮優子と火村夕がクリスマスの教会で再会するところから物語が始まる。再会を懐かしみ、今日までに起こった物語を優子が語りだす。
- 第一章
- 学生でありながら少女漫画家としての顔を持つ紘は忙しい毎日を送っていた。クリスマスの夜、ひったくりを追うみやこと出会う。学校での再会後、紘に興味を持ったみやこは紘に付きまとうことになる。幼馴染であり紘に好意を寄せていた景はみやこの登場により焦りを感じだし紘をめぐる三角関係へと発展していく。仕事、みやこと景との関係など多くの悩みに対して紘なりの答えを出していく様子が描かれている。
- 第二章
- 第一章から数ヶ月後の夏に舞台は移る。映画制作が趣味である京介は体育館で景のシュート風景を見て彼女をメインにした映画を製作しようと思い立つ。失恋や退部などにより塞ぎこんでいた景は、映画制作を通して京介の映画に対する真剣な姿勢や熱意に影響を受け、徐々に前向きになっていく。紘への好意を残しながらも京介に惹かれていく景。初めて真剣な恋愛をする京介。二人の恋愛模様が描かれている。
[編集] ef - the latter tale.ストーリー
[編集] 登場キャラクター
- 広野紘(ひろの ひろ)
- 主人公。音羽(おとわ)学園の2年生。密かに「新堂凪」(しんどう なぎ)というペンネームで少女漫画を執筆している。父親と姉は画家という芸術一家。第一章の主人公。
- 宮村みやこ(みやむら みやこ)
- 音羽学園の2年生。容姿端麗・成績優秀ながらサボリの常習犯で学園の有名人。ひょんなことから紘と知り合う。気まぐれで飽きっぽい性格ながら人懐っこい所もある。第一章のメインヒロイン。
- 新藤景(しんどう けい)
- 音羽学園の1年生。紘とは幼馴染。ショートカットのボーイッシュな外観と性格で、紘の事を何かと世話を焼く。普段は猫の皮を被っているが、つい男言葉のガサツな口調になってしまう。バスケットボール部に所属しており、1年生ながらレギュラー。第二章のメインヒロイン。
- 新藤千尋(しんどう ちひろ)
- 音羽学園の1年生。景の一卵性双生児の妹。姉の景とは正反対の大人しい性格。幼い頃左目を事故で失明しており、普段は眼帯をしている。第三章のメインヒロイン。
- 堤京介(つつみ きょうすけ)
- 紘の親友でクラスメイト。映研のカメラマン。第二章の主人公。
- 雨宮優子(あまみや ゆうこ)
- 教会で誰かを待っている謎の多い少女。ふとしたときに誰かの前に現れては気になる助言を残していく。
- 麻生蓮治(あそう れんじ)
- ドイツ人建築家を父親にもつ。海外を転々としていたため、語学力は趣味の小説を原書で読めるほどである。第三章の主人公。
- 羽山ミズキ(はやま みずき)
- 音羽の付属校に所属。新藤景の後輩にして、熱狂的なファン。わんこ属性の持ち主であり、少女漫画フリーク。第四章のメインヒロイン。
- 久瀬修一(くぜ しゅういち)
- プロのヴァイオリニスト。音羽学園を中退し、ドイツに留学した過去をもつ。第四章の主人公。
- 火村夕(ひむら ゆう)
- 教会によく姿を見せる。突然あらわれては、意味深な助言や警告を残していく。
- 広野凪(ひろの なぎ)
- 紘の姉。
[編集] スタッフ
- 原作・脚本:御影、鏡遊
- プロデューサー・製作総指揮:酒井伸和
- 監督:御影
- キャラクターデザイン・原画・ムービー作画監修:七尾奈留、2C=がろあ
- 演出:酒井伸和、結城辰也
- 美術設定:ゆうろ
- 色彩設計:UEM
- 音楽:天門
- ムービー
- 監督:新海誠
- 作画監督:sata
- 製作管理:結城辰也
- 背景美術:ゆうろ、ペーテルアーク
- アニメーション製作協力:亜細亜堂
- テーマソング:「悠久の翼」
[編集] ef - First Fan Disc
本作品の先行ファンディスクで、2006年8月11日~13日の コミックマーケット70にて先行発売、8月25日に店頭発売された。全年齢対象。このディスクの発売は書籍を扱わない小売店より、自分達にも販売できる商品を出して欲しいという要望が出た為企画された。
[編集] メディア展開
[編集] 漫画版
月刊電撃コミックガオ!にて本体ゲームに先行する形で連載。
原作:御影・鏡遊、作画:雅樹里(みやび じゅり)、発行: メディアワークス
- 第1巻: 2006年3月15日発行、<ISBN 4-8402-3364-0>
- 第2巻: 2006年4月15日発行、<ISBN 4-8402-3415-9>
- 第3巻: 2006年12月15日発行、<ISBN 4-8402-3672-0>
[編集] ショート・ストーリー
『ef a fairy tale of the two another tale』のタイトルでコンプティーク2006年7月号より連載。著:御影・鏡 遊、画:七尾奈留・2C=がろあ・庄名泉石
[編集] CD
- ドラマCD
フロンティアワークスより発売、全4巻(予定)。
- 第1巻:2006年10月25日発売、FCCP-0020
- 第2巻:2006年12月22日発売、FCCP-0021
- 第3巻:2007年 2月23日発売、FCCP-0022
- 第4巻:2007年 4月25日発売予定、FCCP-0023
キャスト
- マキシシングルCD「eternal feather」
- 女性キャラクタージャケットver.:SW-006SF(宮村みやこ&雨宮優子)
- 男性キャラクタージャケットver.:SW-006SM(広野紘&火村夕)
- minoriより2006年10月27日に発売。
- テーマソング「悠久の翼」のフルコーラスver.・ムービーサイズver.・各off vocal ver.、モノローグ2種類(女性編・男性編)を収録。
- 両バージョンの違いは、同梱されているシート3枚のイラストや使用カットなど・パッケージ背面のインレイに用いられているフィルムプリントのイラスト。
- なお、即日完売と言う店が多く、買えなかったユーザーや店からの要望を受け、女性キャラクタージャケットver.のみではあるが、2006年12月22日に再プレス版が発売された。
[編集] インターネットラジオ
音泉で配信。メインパーソナリティは山田ゆなでef出演キャストがゲストで登場。
[編集] 外部リンク
- 原作・著作 minori official web site (年齢確認あり)
- 漫画連載先「月刊電撃コミックガオ!」公式サイト
- ショート・ストーリー連載先「コンプティーク」公式サイト
- 原作・脚本 御影HP「in the cold light of day」
- 原作・脚本 鏡 遊HP「鏡遊のHP」
- 原画担当 2=CがろあHP「GALORE CAFE」
- 音楽担当 天門HP「電奏楽団」
- 漫画版作画 雅樹里HP「サツキドウ」
カテゴリ: 新製品 | 書きかけの節のある項目 | Minori | アダルトゲームソフト | 漫画作品 え | 月刊電撃コミックガオ! | コンプティーク | アダルトゲームのスタブ