Harlem Beat
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『Harlem Beat』(ハーレム ビート)は少年漫画作品。作者は西山優里子。1994年~1999年に週刊少年マガジンで連載されたバスケ漫画。単行本は全29巻。ノベルスが2冊、文庫版が全16巻発行されている。またゲームもKONAMIより製作されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
当初は渋谷の一等地にある空き地を使ったTHREEMEN'S HOOPを軸とし、ストリートバスケを題材にしていたが、連載開始から1年ほどして、主人公成瀬徹の所属する上南高校バスケ部の成長を描く高校公式バスケがメインになり、人気を獲得した。
[編集] 主な登場人物
[編集] SCRATCH(スクラッチ)
- 成瀬 徹(なるせ とおる)
- 楠田 みずき(くすだ みずき)
- 成瀬の幼なじみ。昔はミニバスケの女王と呼ばれた。モデル並みの外見の持ち主だが、それにおごることなく誰からも人気がある。ただ、澤村とは犬猿の仲。ポジションはG。ストリート編当初はヒロインだったが、その座は後に小泉智美に取って代わられ、いつの間にかサブキャラに降格してしまった、ちょっと不遇な存在。桜井に想いを寄せていた(ストリート編では成瀬とくっつける予定だったが、路線変更のため桜井に変更になった)が、結局実を結ばなかった。
- 尾崎 浩介(おざき こうすけ)
- センター街付近をウロウロしているチーマー。みずきに惚れていて、より近づくためにストリートバスケを始める。インターハイ編では都合上、影が薄くなってしまったが以降は何とか巻き返した。悪ぶってはいるが友情には熱い男である。ポジションはC。
- 澤村 正博(さわむら まさひろ)
[編集] スリーメン
THREEMEN'S HOOPを作った謎の3人組。
- シュウ
- ネリ
- ザット
[編集] 上南高校バスケ部
- 桜井 修司(さくらい しゅうじ)
- 3年のスーパープレイヤー。ポジションはPG。成瀬が目標としている良き先輩。性格は穏やかで、常に先の事を見通す人格者。廃部寸前だった上南バスケ部を建て直し、部の中心的存在になった。勉強においても常に学年トップの成績であり、将来は外科医になることを目指している。女性には無頓着…と思いきや、一年の頃から一途に希理子に惚れていた。
- 小林 純直(こばやし すみすぐ)
- 2年生。根暗な傘張り浪人と称されるほどに無愛想。ポジションはPF。1年の頃からレギュラーとして活躍。3年生の引退後には主将に。バスケ以外では剣道を祖父から仕込まれ、段を持っている。実家は下町方面の商店街で酒屋を経営する。澤村との仲の悪さは随所で顕著だが、プレーを通じて互いを認め合っていく。
- 矢部希理子(やべ きりこ)
- 3年のマネージャー。見た目は美人だが上南の性悪魔女と呼ばれ、近隣でも不良少女として名高い。成瀬をいじめるのが趣味化しており部内でも暗黙の了解となっている。また試合中に怪電波を送って相手チームのシュートをはずさせる事が特技。料理は壊滅的に下手。中学女子バスケのエースだったが足を故障して引退した過去を持つ。ひねくれた印象が強いが根は真面目で優しい性格。
- 馬呉宏明(うまくれ ひろあき)
- 高倉 巌(たかくら いわお)
- 3年でポジションはSF。愛称は「ガンちゃん」。部のムードメーカー的な存在で後輩からも慕われている。チーム1の俊足であるが、シュート率はあまり高くない。澤村の代わりにSGに入ることもあった。
- 斉藤 伸之(さいとう のぶゆき)
- 3年でポジションはSG。ガンちゃんとは公私ともに親友。澤村には及ばないものの、大事な場面で連続3Pシュートを決められるなど、本番には強いタイプ。とっさのパスに反応するのが苦手。
- 今川 聖(いまがわ きよし)
- 2年のマネージャー。もともと選手として入部したが1年の頃出場した関東大会で膝を故障しマネージャーに転向した。仕事をしない希理子に代わってほぼ全ての仕事を管理しており部員からの信頼も厚い。気難しい小林の良き理解者であり無二の友人。
[編集] その他の主要人物
- メガネ
- 本名は不詳。丸いサングラスが特徴。スリーメンズフープの賭けバスケのまとめ役。フープの黎明期から登場し、澤村と同級生だったなど、過去のエピソードを語る上での重要な進行役。
- ウルトラマン
- 本名は高橋 繁雄(たかはし しげお)。帽子と大きなサングラスがトレードマーク(ちなみにこれを取ると結構美男子)。当初はメガネの補佐役的な単なるモブキャラだったが、闇バスケ編冒頭において準主人公格に昇格した。
- でっぱ
- 本名不詳。ロン毛と左側の飛び出た出っ歯が特徴。性格はかなりおバカ。
- 武蔵丸 健児(むさしまる けんじ)
- チームNOTORIOUSのF。練馬に住む中3。ファッションセンスが極端に悪い。スリーメンズフープの偵察に来て成瀬と知り合う。
- JOKER(本間 丈一郎)
- チームICE PICKSのボス。元は大学バスケのエースで奥田とともに日本代表を務めた名プレイヤーだったが、渡米した際にチームメイトの謀略によって右膝を砕かれて選手生命を絶たれてしまった。それ以来バスケを憎み、「楽しいバスケ」をモットーにする成瀬たちを潰しにかかる。都内のストリートシーンを抹殺すべく“J”と言う組織を立ち上げてストリートのメッカを賭場にする計画を企てた。
- 桑田 泰彦(くわた やすひこ)
- 上南のライバル校・四谷鵜の原高校2年。常に明るく前向きで男らしい。桜井をプレイヤーとして尊敬している。次第に小林のライバル的位置を占めるようになる。
- 小泉 智美(こいずみ ともみ)
- 広島代表・フェリシア女学院2年。おっちょこちょいでドンくさいがコートに立つと別人のようになる。インターハイで成瀬と知り合い、以降互いに意識しあう存在になる(さりげなく彼女の方が年上である)。同2年の池田浩子が相棒。
- 比嘉 裕太(ひが ゆうた)
- 沖縄代表・喜屋武水産高校2年。喧嘩っ早さからくる荒っぽいプレーが周りからの波紋を呼ぶが、成瀬に様々な影響を与える。
- 三上 圭悟(みかみ けいご)
- 茨城代表・南郷大附属筑波高校2年。部のコーチである兄の圧政に苦しみ、いつしかバスケを「仕事」としか見られなくなるが、成瀬との出会いで少しずつ変化が訪れる。今川の膝を故障させてしまった事が根強いトラウマになってしまっていたが、最終的には自分のバスケを取り戻し、今川とも和解した。
- 天海 佐助(あまみ さすけ)
- バスケの名門・金沢北工業高校1年。アメリカ育ちで鍛えられたバスケテクニックで、入部早々トリプルダブルの記録を残し高校バスケ界の注目を集めたスーパールーキー。マイケル・ジョーダンを尊敬している。作品の展開上では、成瀬の終生のライバル。
- JOHNNY(芥川 英明)
- 青年実業家。“J”でJOKERの右腕に君臨していた。JOKERの計画を達成するために再び組織を動かし、成瀬たちにも挑戦してくる。チーム名はサンクチュアリ。アビィというサルと常に行動を共にしている。
- 甲斐 万丈(かい ばんじょう)
- かつて澤村の相棒として動いていたプー。女・金などあらゆることにだらしなく、最後は澤村の金を持ち逃げするが、“J”の一員として澤村と再会する。
- 藤田 宗司(ふじた そうし)
- 親に捨てられた澤村の面倒を見たヤクザの親分。当時の澤村に大きな影響を与えた。澤村の過去を描いた番外編のみに登場する(単行本17巻収録)。
- 奥田(おくだ)
- 月刊フープタウンの編集者。ストリートの大会を通じて成瀬たちと仲良くなり、あらゆる面で上南に協力していく。部下の森田とほぼ毎回応援席に登場する。かつては大学のバスケ選手だったこともある。
[編集] ゲーム
ゲーム版は(株)KONAMIがプレイステーション用ゲームソフトとして1999年に製作。
[編集] キャスト
[編集] ノベルス
ノベルス版を執筆したのは並木敏。本編とリンクした完全オリジナル作品で2冊が刊行された。
[編集] 補足
当時の少年漫画としてはノベルティが多く作られ、カレンダーやタペストリー、ステーショナリーセットなどが販売されたことがある。これらの画は西山優里子のイラスト集「AIR」で一部を見ることが出来る。
[編集] 外部リンク
- Heart Beat:ファン主催のウェブリング
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