Microsoft Virtual Server
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開発元: | マイクロソフト |
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最新版: | Virtual Server 2005 R2 / 2006年1月 |
対応OS: | Windows |
プラットフォーム: | x86, x64 |
種別: | 仮想マシン |
ライセンス: | プロプライエタリ |
公式サイト: | Microsoft Virtual Server 2005 |
Microsoft Virtual Server は、マイクロソフト製のPC/AT互換機の仮想マシン環境を構築するアプリケーションである。同社のWindows XPまたはWindows Server 2003 オペレーティングシステム (OS) 上で動作する。ConnectixのVirtual PCが元になっている。
現在の最新バージョンはMicrosoft Virtual Server 2005 R2である。
ホストOSとしてWindows XPがサポートされているが、実運用を目的としない用途のみに限定されている。
目次 |
[編集] 機能
現在稼動しているx86ベースのサーバー環境において仮想化を支援するためのアプリケーション。利用目的としては、アクセス率の低いサーバー同士の集約、ゲストサーバーOS上でのアプリケーション開発やデバイス開発などの利用法がある。
[編集] 特徴
- 仮想マシンの管理や作成またその環境の管理はブラウザ上でできる。また、IEでのみブラウザ上で画面をモニタ出来る。(別途コンソールは付属。)
- GNU/Linuxのサポート(ただし、一部ディストリビューションは設定なしに正常に動作しない)。
[編集] 用語解説
- バーチャルマシン
- BIOSや基本的なハードウェアをエミュレートし用意された環境を指す。
- ホストOS
- 実際に用意された物理的なマシン上で展開されるOSを指す。
- ゲストOS
- バーチャルマシン上で展開されるOSを指す。
- バーチャルハードディスク
- ゲストOSから見たハードディスクである。実体は vhdファイルと呼ばれるファイル。
[編集] 現在の動作上の制限
大方の制限は次期リリースで解決されるだろう。
- ゲストOSの同時動作数は最大64個に限られている。
- ホストOSが64ビットで動作していても、ゲストOSは64ビットとして動作することが出来ない。
- SMPのサポートはホストOSのみであって、ゲストOSはSMPを利用できない。
[編集] 履歴
2004年12月、Virtual Server 2005発売。(Standard EditionとEnterprise Edition)
2005年1月、Virtual Server 2005 R2発売。
2006年4月、Virtual Server 2005 R2を無償化。(Enterprise Editionのみリリース、無償化)
Virtual Server 2005 R2 Service Pack 1(現在ベータ2)では、Intel VTとAMD virtualizationといったCPUレベルでの仮想化の対応がされる。
現在はベータ2がリリースされている。