MINT JAMS
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MINT JAMS | ||
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カシオペア の アルバム | ||
リリース | 1982年5月21日 | |
録音 | 1982年2月23日~2月24日 (東京築地 中央会館) |
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ジャンル | フュージョン | |
時間 | 36分16秒 | |
レーベル | アルファレコード | |
プロデュース | 宮住俊介 | |
カシオペア 年表 | ||
CROSS POINT (1981年) |
MINT JAMS (1982年) |
FOUR BY FOUR (1982年) |
MINT JAMS(ミント・ジャムス)は日本のフュージョンバンド、カシオペアの7thアルバム。同グループの全キャリアの中で最高傑作と評されることの多いアルバムである。
1982年5月21日にアルファレコードよりLPとカセットテープでリリースされ、1984年に、カシオペアの他の既存のアルバムとともにCD化された。
現在アルファの権利はソニー・ミュージックエンタテインメントが持っており、最新のリイシュー盤は同社の子会社ヴィレッジ・レコードから出ている。
[編集] 解説
アルファレコードのヨーロッパ進出に伴い、所属アーティストであるカシオペアのヨーロッパ向けのアルバムの製作が企画された。当初は既存のアルバムからのベストセレクションが考えられていたが、そのヨーロッパでのリリース先のCBS-UKの担当者が1981年12月のカシオペア「CROSS POINT」ツアーの大阪公演を観て、カシオペアのライブパフォーマンスをたいへん気に入り、「何というライブの素晴らしいバンドだ。このライブの迫力とスタジオ録音の緻密さが一緒になったものができないだろうか」とのリクエストに応えて製作された。
演奏部分は、このアルバム製作のための行われた二日間の単独ライブのみで収録して後からのダビング演奏はせず、その替わりにミックス作業をスタジオレコーディングなみに手間を掛けた。アレンジに関しても事前にこの行程を考慮したものに錬られていたという。そして、先述のコンセプト上、あえてライブ盤の証したる観客の歓声や拍手などのしわぶきは極力収録されておらず、最後の曲「SWEAR」のエンディングに現れるのみで、全体を通じてスタジオ録音盤と見まごうほどの精巧な出来となっている。このレコーディング手法は、後のアルバムでもかなり応用されていて、1984年の「DOWN UPBEAT」ではスタジオレコーディングながら全曲かぶせなしの一発録音、1990年の「THE PARTY」ではスタジオライブの映像作品収録時の同録音源を用いている。また近年よく用いる手法で、アレンジをリハーサルライブで充分に練り上げ、それを元に短期間のうちにスタジオレコーディングに臨むという手法が取られているのも、源流を辿るとこの「MINT JAMS」の影響があろう。
アルバムタイトルの意味は、ミントコンディションのミントとジャムセッションのジャムを合わした造語「最高の演奏」(当時は自重してミントを“爽快な”に留めて説明していた)。また、カシオペアのメンバー4人全員のイニシャル8文字を並び替えた言葉遊びからもきている。しかしながら、アルバムジャケットにはお遊びで直訳である“ハッカのジャム”の瓶が描かれている。
日本でのリリースと同1982年にイギリスのCBS-UKからヨーロッパ市場でリリースされた。翌1983年、カシオペアがアルバム「JIVE JIVE」のレコーディングにロンドンを訪れた際、そのプロモーションのためのライブが行われている。
[編集] 収録曲
- TAKE ME(テイク・ミー)
(作曲・編曲:野呂一生) - ASAYAKE(アサヤケ)
(作曲・編曲:野呂一生) - MIDNIGHT RENDEZVOUS(ミッドナイト・ランデブー)
(作曲・編曲:野呂一生) - TIME LIMIT(タイム・リミット)
(作曲・編曲:野呂一生) - DOMINO LINE(ドミノ・ライン)
(作曲・編曲:野呂一生) - TEARS OF THE STAR(ティアーズ・オブ・ザ・スター)
(作曲・編曲:野呂一生) - SWEAR(スウェアー)
(作曲・編曲:野呂一生)
[編集] 参加ミュージシャン
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