Mixi八分
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mixi八分(ミクシィはちぶ)は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの「mixi」から排除されている状態や、特定の利用者を排除する行為を指すインターネットスラングである。
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[編集] 概要
mixi八分の例として、具体的に次のようなものがある。
- 特定の利用者に対して、無視や嫌がらせといった行為を実行して退会に追い込む。
- 自分のプロフィールやコミュニティを特定の利用者が閲覧できないようにするという mixi の機能を集団的に利用し、特定の利用者を排除する。
- mixi には既存の参加者から招待メールを受け取らないと参加できないが、招待者がいないために招待メールを得られず、参加できない状態。
1番目と2番目の例は、特定の利用者を排除しようとする動きであり、一般的にいじめや差別などと見なされ、社会的には歓迎されない傾向にある。ただし、荒らしなどの迷惑行為を行った利用者に対して行われるケースの場合は、賛否について意見が分かれている。
3番目の例は、知人がいなかったり、周囲にmixiを利用している人がいなかったりする場合に起こる。これについては、mixiの制度に適合できない利用者が問題だとする意見や、招待制というシステムで運営しているミクシィ側が問題だとする意見などがある。
ほかにも、メールアドレスを取得できない場合や、年齢が18歳未満であるためにmixi側から入会を拒否されている場合など、mixiに入会したくともできない状態全般を mixi八分と呼ぶことがある。
[編集] 現状
招待状を多数に配布する人が増えることでmixiのユーザーが急激に増えて、mixiへの参加は比較的容易になってきている。そのため、mixi八分の恐怖やデメリット、またその反対側にあるメリットも少なくなりつつある。しかし、2ちゃんねる等における交流で生じた招待状の多数配布に対して「不法行為だ」「むやみに参加者を増やすな」との主張する者もいる。ただし、招待状の多数配布が「不法」である根拠はない。
[編集] ユーザー同士で
mixiには特定のユーザーからの閲覧を拒否するアクセスブロックが実装されている。この機能を利用して、皆で申し合わせて特定のユーザーから自分らのプロフィールやコミュニティの閲覧を拒否することもある。この行為は村八分に近い、本当の意味でのmixi八分であろう。
mixiへの招待は必然的に被招待者が招待者をマイミクシィへ登録することを意味し、招待者と被招待者の双方共3ヶ月間はマイミクからの削除ができない。マイミクに登録されている者は知り合いであると見做され全てのユーザーへ公開されるため、マイミクが起こした問題について連帯責任を問われることがある[要出典]。また、mixiでは多かれ少なかれ個人情報を晒しているため、マイミクが問題を起こした時に他のユーザーに個人情報を不正利用されるなどの不利益を被ることがある。そのためmixiのユーザーは、本当の意味で信頼し合っているなどの場合を除けば口頭で招待を頼まれても拒否するなど、招待に対して消極的な者もいるという。
このように、mixiへの招待は外面を気にする者にとっては、リスクを伴うため、人間関係によって参加したくても招待されず登録できない者が出てくると主張する者もいる。
またインターネットコミュニティなどで、排除したい者以外をmixiに誘い、mixiを見ないと理解できない話を意図的にすることで、排除したい者だけ話題についていけず孤立感を高めて自主的に消滅させる陰湿な行為もあると主張する者もいる。