ONE OUTS
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『ONE OUTS Nobody wins, but I!』(ワンナウツ)は、甲斐谷忍作、集英社発行の漫画雑誌「ビジネスジャンプ」1998年24号から2006年18号まで連載されていた漫画作品。(途中休載あり) 単行本は19巻で完結。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
1998年12月、沖縄で自主トレに励む“不運の天才打者”児島弘道は、賭野球「ワンナウト」で無敗を誇る男、渡久地東亜と出会う。児島は一度は東亜に敗れるものの、再度挑戦し捨て身で勝利をもぎ取る。彼は、東亜にリカオンズ優勝への光明を見いだし、プロの世界へ導く。開幕を控え、球団オーナーの彩川と対峙した東亜は、驚くべき年俸契約ONE OUTS(ワンナウツ)を提示する。
[編集] 作品概要
作者は単行本2巻において、この作品をあらゆる野球漫画のアンチテーゼとして作ったと述べている。それは以下の3つ。
また、敵チームだけでなくリカオンズオーナーの彩川恒雄の策略とも対峙したり、野球規則の細部(例:試合放棄時に公式記録として残される得点)を話の核として用いるなど、駆け引きや頭脳戦によって勝敗を決めるという手法が画期的あった。これらの発想は、半年の連載と休載を繰り返す柔軟な不定期連載によって可能であったと思われる。
だが、ブルーマーズ戦からは完全に定期連載となったことで、ブルーマーズ戦以降はネタ切れを起こしたようである。落ちこぼれがあるキッカケで凄い潜在能力を発揮する、理論付けもなしに165kmのストレートや150kmのフォークボールが登場するなど、作者の言う「あらゆる野球漫画」と大差ない内容へと変わってしまう。さらにこの作品の大きな特徴の1つである彩川が途中で退場し、連載当時問題になっていた2004年のプロ野球再編問題を作中に盛り込んだ頃から人気は下火になったようで、掲載誌の最後尾に載ることが多くなった。それでも読者の根強い人気によって支えられ、最後まで連載を完結するに至った。
[編集] 登場人物
[編集] 彩京彩珠リカオンズ
昨年まで3年連続最下位という弱小チーム。 だが国民的ヒーロー児島のおかげで観客動員数は多い。 今シーズンは東亜の活躍により優勝争いに食い込んでいる。
- 渡久地東亜(とくちトーア)
- 背番号77
- 投手で右投右打。
- 推定20歳。
- 沖縄での賭野球「ワンナウト」出身。自称戦績499勝1敗。1敗は児島との2度目の対決によるものである。
- 持ち球は120km/hそこそこの直球しかないが、抜群の勝負勘と打者心理を的確に読み取る投球術を持っている。また、針の穴を通すようなコントロールは、トレーナーの木野崎に世界一とも言われている。
- またボールの回転数を自在に変えることが出来るため、バッターはまるでボールがバットから逃げていくような錯覚を受ける。
- 「無敵の勝負師」などと称されるが、その割には感情が顔に出やすい。自分の投球の秘密が高見に悟られた時は憮然とした表情をし、逆に敵が策略に乗った時は笑みを浮かべるなど。
- 試合以外は絶えずタバコを吸うチェーンスモーカーであるが、3試合連続先発も可能なスタミナの持ち主である。
- 沖縄出身者らしからぬ、細い目に色白で尖った顎をしている。連載時期によっては、この顎は極端に尖ったり丸くなったりしている。
- 打撃に関しても、狙ったところに打球を運んだり、わざとファウルを繰り返すなどの技量は持っている。
- ツンツンに逆立った金髪なのは、帽子をかぶっても目立つようにするためと作者は語っている。
- 選手としては初めての球団オーナーに就任し、LチケットやMVPチケットを考案:最終的に、リカオンズが優勝できるチームになったことと、とうとう投球術が通用しなくなった自分を最後まで信じてくれたチームメイト達に居心地のよさを感じ、「勝負師とは孤独なもの」と言う持論からチームを去る。
- シーズン残り21試合の時点での成績は防御率0.87(シーズン防御率は1.82) 勝利数37 奪三振数380
- 児島弘道(こじまひろみち)
- 背番号9
- 作中のシーズン(1999年)では43~44歳になる大ベテランで、リカオンズ不動の4番バッター(右投左打)であり、チームのカリスマ。
- 三冠王に2度も輝いた球界を代表するスラッガーだが、優勝を経験したことが無く“不運の天才打者”と呼ばれている。
- 普段は温厚で後輩からの信頼も厚いが、野球をなめた態度を取る者には激怒した態度を取る。
- 「ワンナウト」で東亜に勝ち、リカオンズに入団させた。それ以後は東亜のよき理解者である。
- 高校時代は投手だったが肩の故障で打者に転向した。
- 東亜が試合中、何か(ブルーマーズの盗聴に気づいた時など)を見つけたとき、一番先に話すのは、児島か出口である。
- 市民球団として残ったリカオンズの、初代監督となる。
- 出口智志(いでぐちさとし)
- 背番号3
- リカオンズの正捕手。
- 年齢は明らかではないが、児島の後輩で、吉田に対し命令口調であったことから、32~44歳の間と思われる。
- あまり目立った成績は残していないが、地味ながらそつないプレーをこなし東亜のよき女房役となっている。他のメンバーより多少頭が良く、バガブーズ戦で木之内の言ったジョンソンのホームスチールを防ぐ為の右打者に対するカカト投げの弱点をいち早く理解した。
- チームが強くなったことを実感し、打ち上げの時泣くという一面も持つ。また、リカオンズの選手会長でもある。
- 東亜の回転数を変えたストレート(それにより球の軌道が変わるため捕球が難しくなる)にもノーサインで対応できているほか、倉井が試合中に突如覚醒し160km/h超の豪速球を投げた際にもあっさりその球を捕球しており、一部読者の間では「実は捕手としての能力は相当高いのではないか」と言われている。
- よく東亜が試合中メンバーに対し質問や問いかけをするのだが、たいてい正解の答えをだすのは出口である。
- ブルーマーズ戦のヤミ信号を発見するため、東亜、児島、出口の3人で信号源を探すのだが、その際東亜に一番重要な役割を任せられる。そしてその試合で見事なまでの「迷彩」を作り上げる。
- 倉井一(くらいはじめ)
- 背番号66
- 元々ずば抜けた能力を持っていたが、ムルワカにボールをぶつけてスランプに陥らせてしまったことで自らもまともなボールを投げることが出来なくなる。
- しかし東亜の協力で覚醒し、リカオンズ不動のストッパーとなる。
- 坊主頭。
- 最高球速は165km/h。
- ジョン・ムルワカ
- 背番号96
- アメリカ3Aで3年プレーした後リカオンズに入団。
- しかしバッティング練習中に倉井の160km/hのボールが頭部を直撃しボール恐怖症となる。その影響で強烈な打撃不振となるものの東亜の協力で覚醒。大型大砲として復活する。
- 怪しいビデオを見て日本語を覚えたため、言動が少しおかしい。
- モデルはジョン・ムウェテ・ムルアカと思われる。
- 菅平源三(すがだいらげんぞう)
- 背番号22
- かつては一軍で上位を打っていたこともあったが練習中のケガで2シーズンを棒に振る。
- その後酒やギャンブルに溺れ万年二軍の選手に成り下がった。
- 一軍昇格後、児島の説得で心を入れ替える。
- MVPチケット導入後はその一攫千金性でギャンブル依存が野球に向き、以前が嘘のような活躍を見せる。
- 三原雄三郎(みはらゆうざぶろう)
- リカオンズ監督。
- 最初はオーナーの従順なイヌだったが、ブルーマーズ戦後は東亜のイヌとなった。
- 優柔不断な性格でカネに釣られやすいが、カネよりもチームの勝利を優先させる監督らしい面もある。
- チームが敗北したり窮地に陥る度に廃人になったり氷付けになるなど、この作品では貴重なギャグ要員である。
- 吉田(よしだ)
- 背番号6
- 内野手(入団当時は投手)
- 作中に書かれた経歴から計算すると、今季で32歳と思われる。
- 大学時代は将来を期待された速球派投手だったが、勝負弱さにより二軍でくすぶるようになる。そして自分の進退がかかった試合で敵チームの打者より八百長を持ちかけられる。この申し出を黙認したことが彩川オーナーに知られ(実はすべて彩川の仕組んだ罠)、彩川の忠実な配下となる。そしてイーグルス戦でわざと東亜が点を取られるように足を引っ張るが、東亜の活躍と自分への言動に心を動かされ、ファインプレーを連発し、最後は東亜から受け継いだマウンドでリカオンズ今シーズン初勝利となるピッチングを見せた。その直後、日本プロ野球界を任意引退し、野球を一からはじめるため、アメリカ1Aに渡る。なおイーグルス(後にマリナーズ)の吉田均とは何も関係ない。
- 及川満夫(おいかわみつお)
- リカオンズ広報部長。
- オーナーサイドの人間だがなにかと東亜の事を気にかけている。
- 4年前妻に先立たれ、所沢のマンションで一人暮らしをしている。
- 観察力が鋭く、ブルーマーズ戦で東亜がわざと右手にデッドボールを受けた理由を、オーナーサイドの人間でただひとり気付く。情報収集なども行っている。
- 彩川恒雄(さいかわつねお)
- リカオンズの球団オーナー。
- チームの勝敗には全く興味がなく、球団経営を銭勘定でしか考えていない守銭奴。
- 当初「ワンナウツ契約」で東亜を厄介払いしようと考えたが、後に「新ワンナウツ契約」でシーズン終了後の球団売却額を出来るだけ高くしようと画策する。
- 東亜への莫大な報酬を借金してでも支払い続けるなど、律儀な面も存在する。
- ワンナウツ契約の負債が遠因で球団売却騒動が発生、オーナーを辞任する。
- 秘書
- 彩川オーナーの秘書。坊主頭で眼鏡をかけている。冷静沈着で東亜を潰す為の作戦を数多く作っている。
- 秘書としての能力はかなり良く、パソコンを使い東亜の投球のスピードのレンジを調べている。彩川オーナーの敗北でやけ酒していた。
- その他の選手
- 今井(いまい) 背番号15 野手 ポジションはサード及びショート。主にクリーンナップを任せられている。髪型は横分け。
- 藤田(ふじた) 背番号7 野手 レフトからサードにコンバート。太ももを痛め満足な送球が出来なくなったのが原因。リーゼントヘア。
- 高橋正征(たかはしただまさ) 背番号28 投手 左投げ。金髪で目つきが悪い。1軍へ上がってきたばかりの頃の倉井、ムルワカ、菅平を見下していた。シーズン後半は4連勝と活躍し、東亜に次ぐエースとしてリカオンズ躍進の原動力となった。
- 胡桃沢(くるみざわ) 背番号5 野手 主に代打で起用。現在代打で満塁ホームランを2本打っているなど非常に勝負強い。情報収集が武器のメガネ。
- 荒井英雄(あらいひでお) 背番号41 野手 カウント1-2に強いが、2-1、2-2になると打てなくなると言う極端なバッター。長打力があるのでクリーンナップを任せられる事もある。
- 近藤(こんどう)背番号19 野手 昨シーズンはホームラン4本。1番や8番など繋ぐ打順を打つことが多い。イーグルス戦で左太ももを痛め、戦線離脱する。
- 西村(にしむら) 背番号30 野手 主に1、2番を打っている。
- 西岡(にしおか) 背番号21 投手 主にセットアッパー。ジョンソンに最初にホームスチールされた人。
- 長谷川順平(はせがわじゅんぺい) 背番号13 投手 リリーフ投手。武器はブレーキのかかったカーブとそこそこ速いストレート。喧嘩っ早い。
- 石山(いしやま) 背番号54 投手 ルーキー。持ち球はスライダー、チェンジアップ、カーブ、フォークと豊富。
- 三井(みつい) 背番号19 投手 西岡らとともにセットアッパーを任せられる事が多い。老け顔。
- 梶原一気(かじわらいっき) 背番号20 投手 先発要員の一人。左投げ。名前の由来は梶原一騎。
[編集] 千葉マリナーズ
リカオンズとは対照的に昨年まで4年連続リーグ優勝3年連続日本一、という最強チームである。 今シーズン途中ガラリアンズオーナー田辺の手により大幅な戦力増加が図られる。
- 高見樹(たかみいつき)
- 背番号4
- 推定25歳。
- 右投右打。驚異的なバッティングセンスと選球眼を持ち、天才の異名をとる。また打者としては東亜の唯一のライバルでもある。
- 常人には無い素晴らしい動体視力を持っており、東亜のストレートは意図的に回転を変えているということを、一番最初に発見した男。また自腹で六千万円という大金を出し東亜攻略用のピッチングマシンを作成。東亜攻略という目標の下バラバラだったチームを再びまとめ上げ、今まで難攻不落であった東亜を(投手としては)攻略する事に成功した。金髪と鼻ピアスが特徴的。
- シーズン残り21試合の時点での成績は打率.391 打点95 本塁打41 安打数166
- 右投げ右打ち。
- ポジションはサード。
- 河中純一(かわなかじゅんいち)
- 背番号18
- シーズン途中でフィンガースよりトレード入団。
- 160km/h近い速球と落差の大きいフォークが武器の本格左腕であり、昨年度の新人王。
- プロ意識が非常に高く、周りの選手が手を抜いたり真面目にプレーしない事に対して不満を覚える。その為態度のでかいマリナーズの打撃陣に嫌悪感を抱いていたが、リカオンズとの最終戦で初めてマリナーズというチームの一員として投げる事を決意する。
- 対リカオンズ戦で、160km/hのストレートと、150km/hのフォークボールを記録。
- シーズン残り21試合の時点での成績は防御率2.01(残り1試合の時点で1.76) 勝利数16 奪三振数191
- 天海太陽(あまみたいよう)
- 背番号24
- シーズン途中でフィンガースよりトレード入団。
- 高見の大学の先輩で、推定28歳。
- 来たボールに柔軟に合わせられるバッティングながら、ホームランを打てるパワーも持っている。人並み外れた動体視力と反射神経を持っている。高見の理想の打者。
- 高見と共にリーグを代表する天才バッターとされ、オールスターチームであるマリナーズでも4番を打っている。その為、模擬渡久地ピッチングマシンもあっさり攻略する。
- 東亜同様、人の能力を見抜くことができる。
- 倉井の才能にいち早く気付き、びびって情けない球しか投げられない倉井に対し叱咤した。対リカオンズ戦で覚醒した倉井との世紀の戦いは力負けしセンターフライ。しかし作中で倉井の球を外野まで運んだのは(倉井の球を前に飛ばしたのも)天海だけである。北海道日本ハムファイターズの(現巨人)小笠原道大選手の様なヒゲが印象的。おそらく小笠原選手をモチーフにしている。常に冷静。パドックを見ただけで走る馬がわかるほど競馬が得意。
- シーズン残り21試合の時点での成績は打点101 本塁打42
- 右投げ左打ち。
- ポジションはファースト。
- 北大路剛(きたおおじごう)
- 背番号1
- シーズン途中でフィンガースよりトレード入団。
- アベレージヒッタータイプで俊足。パワーもあり、何をしでかすか分からないことから、高見に「忍者」の異名で呼ばれる。守備は主にセンターだが、リカオンズ戦ではショートを守っていたこともあり、オールラウンドプレイヤーである事がわかる。
- 模擬渡久地ピッチングマシンでは高見、天海に並び好成績を残す。
- チェンジアップ系の球に強い。
- シーズン残り21試合の時点での成績は打率.389 安打数178
- 右投げ左打ち。
- 水橋慎二(みずはししんじ)
- 背番号43
- シーズン途中でイーグルスよりトレード入団。:タテ、ヨコ、カットボールの3つのスライダーをストレートと全く同じフォームで投げ分ける技巧派の左腕投手で、昨年の最優秀救援投手でもある。
- また責任感が強く、セーブの付かない場面でも自ら登板を志願するほど。
- シーズン残り21試合の時点でセーブポイント30
- 吉田均(よしだひとし)
- 背番号31
- シーズン途中でイーグルスよりトレード入団。
- 日本球界史上最高のサブマリン投手と言われ、また去年、一昨年の最優秀防御率投手でもある。
- 連載初期から名前は出ていたにもかかわらず、連載後期になってようやく作中に登場し、しかも大した活躍は出来なかった。また34話では名前が梶原に変更されていたが、再登場した時は吉田に名前が戻っていた。
- シーズン残り21試合の時点での成績は防御率2.69 勝利数17 奪三振数161
- ブルックリン
- 背番号30
- 典型的なパワーヒッター。自分の打順の4番を移籍してきた天海に奪われ対抗意識を燃やすが、相手にされていない。感情が高ぶるとすぐに自分のバットをへし折る性格の持ち主。
- 東亜を大の苦手としており今シーズンまだまともにヒットを打っていなかった。だがほとんどの選手が模擬渡久地ピッチングマシンの攻略を諦めた後も一人黙々と練習をこなし高見、天海、北大路に次ぐ四人目の東亜攻略者となる。
- シーズン残り21試合の時点での成績は打点99 本塁打44
- 右投げ左打ち。
- トマス
- 背番号57
- ブルックリンとは逆のアベレージヒッタータイプ。足も速く、昨年は25盗塁を記録した。日本の新聞が読める(?)という一面をもつ。
- シーズン残り21試合の時点での成績は打率.377 安打数170
- 右投げ右打ち。
- 吉良信光(きらのぶみつ)
- 背番号17
- マリナーズ投手陣で一番の長身ながら無口なので「静かな巨人(サイレントジャイアント)」の異名を取る。しかし首脳陣との折り合いが悪く対リカオンズ戦で反旗を翻す等過激な一面もある。昨年の成績は13勝を上げたが、防御率が3.87の為、年俸をダウンさせられている。
- 忌野喜郎(いまわのよしろう)
- マリナーズの監督だが、高見の影響力の強さにより、指揮官としては影が薄い。
- 東亜の策略に度々翻弄され、面子や目先の利益にこだわり、常勝軍団の監督とは思えないような愚策を繰り返した。
- シーズン最終戦において、先取点を許した河中の続投希望を認めるという、最後の最後で懐の広さを見せた。
[編集] 大阪バガブーズ
5年前に優勝した事があるがここ数年成績が低迷しリカオンズと最下位を争うチームだった。だが今シーズンは知将・城岡を監督に迎え優勝を狙う。また球団はここ数年40億もの赤字を出し続けている。
- デニス・ジョンソン
- 背番号99
- 元100m陸上選手であり、「塁間世界最速」のふれこみで入団する。
- 一塁ベースまで2.60秒(大リーグでも2.80秒は少ない)というその俊足を生かし盗塁を続々と成功させるが、ブルーマーズ戦で左ヒザ靱帯断裂のケガを負い戦列を離れる。
- 右目に刺青を入れている。
[編集] 神戸ブルーマーズ
一見礼儀正しいチームであるがその裏ではサイン盗みや盗聴などチームぐるみでの不正をおこなっている。 3年前本格天然芝球場を建設、監督には世界の本塁打王天堂を招聘し打倒マリナーズの最右翼と言われる。
- ペドロ・ロドリゴ
- 背番号51
- ブルーマーズ独自の外国人選手競争の中で頭角を現した一人。
- 変化球が極端に苦手だったが天堂監督のアドバイスで変化球を捨てる技術を覚えた。
- その後はマリナーズ主砲のブルックリンを上回る打球スピードを武器に本塁打を量産する。
- スコット・ウイリアムス
- 背番号65
- ブルーマーズ独自の外国人選手競争の中で頭角を現した一人。
- 片側だけ偏芯させたボールを使うインチキナックルを武器にリリーフ投手として成功していたが、東亜に見破られ完膚無きまでに叩きのめされる。
- 天堂哲治(てんどうてつはる)
- ブルーマーズ監督
- 現役時代通算877本塁打、17度の本塁打王という不滅の記録を打ち立てた。
- 監督ではあるが話題作りと客寄せが目的に招聘されたためベンチでの実質的権限は後述の城丘が握っている。
- また天堂本人は不正に関わっていないと思われる。
- 城丘高志(しろおかたかし)
- ブルーマーズ一軍ヘッドコーチ
- バガブーズ監督の城丘克郎の実の弟であり、ブルーマーズ不正の総指揮を執っている。
- しかし対リカオンズ戦で東亜に不正を見破られ辞任する。
- 三沢純一郎
- ブルーマーズのオーナーで、親会社オリキスの2代目社長。
- 創業者である18歳年上の兄と常に比較され、正当な評価を得られないことから、兄が成し得なかったブルーマーズの立て直しを図る。
- イカサマによるチームの成績強化を発案し、その指揮官として城丘を抜擢する。
[編集] その他
- 田辺常行(たなべつねゆき)
- ガラリアンズオーナーであり、また球界の全権力を握る男。
- 1リーグ化に邪魔なリカオンズ及びオーナーである東亜を快く思っておらず、あらゆる手を使い潰しに掛かってくる。
- リカオンズ潰しの為「2リーグ制50周年イベント」と銘打ち個人タイトル特別褒賞金を制定する。
- モデル(外見を除く)は渡邉恒雄と思われる。
- 三田村要(みたむらかなめ)
- 彩川がリカオンズを売却しようとしていたファイナンス・リース会社トロンポスの社長。
- 東亜と組んでリカオンズを買い取ろうとしていたが、三田村はリカオンズを戦力刷新と称し選手、監督、コーチ陣を全て入れ替えようとしていたために最後の最後で東亜に裏切られる。
- 南田(みなみだ)
- 倉井の中学時代の恩師。
- 当時駄目人間扱いされ苛められていた倉井の才能を一番最初に発見した人物。
- 倉井は彼の「日本一の投手にきっとなれる」と言う言葉を信じて投球練習を続けたため160km/hを超える剛球を身につける事が出来た。
- 数年前に重い病気を患ったため盲目になってしまった。
- ビッグママ
- 沖縄の賭け野球「ワンナウト」を取り締まる大型で色黒、金髪の女性。シーズンの後半に東亜のピッチングを見るためリカオンズ球場に来た。東亜が笑顔で話しかける数少ない人物。常に冷静で東亜の事をよく理解している。
[編集] ワンナウツ契約
[編集] ワンナウツ契約
ワンナウトを一単位としていることからこの名(ONE OUTS)がついた。 アウトを1つ取るごとに5百万円が渡久地に支払われる。ただし失点を喫した場合、渡久地は1点につき5千万円支払わなければならない
- ベンチの指示には必ず従う事、違反した場合は違約金5億円を支払う。これには退場処分を受ける等本人の過失でベンチの指示に従えなくなった場合も含まれる
- 失点とは自責点ではなく投球中に失った点を指すものとする
- 試合の重要度によっては契約のレートを増額できる
- この契約についての一切を決して口外しない事、もしこの項に反した場合違約金として5億円及びそれまでの年俸額は無効とする
[編集] 新・ワンナウツ契約
渡久地・倉井、両投手とムルワカ・菅平、両野手の成績の合計で、渡久地の年俸が決定するシステム。 投手2人は、ワンナウトとる毎にプラス500万、1失点する毎にマイナス5000万。野手2人は1打点する毎に プラス5000万、スリーアウトする毎にマイナス5000万。
- 4人のうち2人は必ず先発出場かつ最低5回までは出場させる、これが守られなかった場合違約金5億円を支払う。
- 4人のうち誰を出すかは渡久地が決めることができる
[編集] 渡久地オーナーを認める上での協定書
1週間を単位とする
- 債務超過になっていないこと
- 首位のチームと10ゲーム以上離されていないこと
日曜日のゲーム終了時点で以上2項目のうちいずれか一方でもクリアできなかった場合リカオンズの経営権をプロ野球機構に売却しなければならない
また
- パ・リーグペナントレースを1位で終了すること
上記がクリアできなかった場合もまたリカオンズの経営権をプロ野球機構に売却しなければならない
[編集] Lチケット、MVPチケット
- Lチケット
- リカオンズが主催する全てのゲームで導入される(導入前に販売されたチケットやシーズンシートは除く)
- Lチケットの値段は従来の1.5倍(ただしリカオンズが勝利した場合のみ適用)
- リカオンズが負けたゲームにおいてはチケット代は全額返金する
- このLチケットは甲斐谷が週刊ヤングジャンプで連載している『LIAR GAME』の作中にもリカオンズの名と共に用いられ、これら二作品が同一の世界観であることを示している。
- MVPチケット
- Lチケットにあらかじめ付いている投票用紙の事で、価格上昇分200円につき1枚付属する(1000円値上がりしたチケットの場合5枚付属してくる)
- リカオンズが試合に勝利した場合その勝利に貢献したと思われる選手の名前を書いて投票する。(その場合1枚ずつ違う選手の名前を書いても良いし、また5枚全部に同じ選手名を書いても良い)
- 試合終了後、集めたMVPチケットを換金しそれを選手に給料として配る。また従来の年俸制度は廃止する
- これはチケットの価格上昇分を給料として配るという考え方なので、試合に負けた場合チケット代は全額返金=ノーギャラということである
[編集] 顎骨折のおまけ漫画
「ONE OUTS」コミックスの巻末には必ず顎骨折著のおまけ漫画が掲載されている。 その巻に収録されているエピソードをもじったシュールなギャグは比較的シリアスな本編との激しいギャップが人気を博している。 また顎骨折と甲斐谷忍は一度も会った事が無く、口をきいた事もメールもした事も無いため何故氏の漫画が掲載される事になったのかは全く不明である。
[編集] リンク
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