PL/I
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PL/I(ピーエルワン)は、プログラミング言語の一つ。Programing Language Oneを意味する。古くは、NPL (New Programming Language)、PL/1と呼ばれていたが、現在の正式名称はPL/I。
科学技術計算向けのFORTRAN、ビジネス処理向けのCOBOLと言われていた時代に、ALGOL並のアルゴリズム記述能力も加え、ひとつの言語であらゆるニーズを満たすために開発されたプログラミング言語。主としてIBMの大型機で利用された。
言語仕様が複雑なため、大型計算機以外では余り使われなかったが、ディジタル・リサーチ社のゲイリー・キルドールが、Intel社のi8080のために、サブセット版のPL/M(Programming Language for Microcomputer)および、一部をPL/Mで記述し、オペレーティングシステムCP/Mを作った。また、CP/M上で動作するPL/I(PL/I-80)も作成している。
Unix開発のきっかけとなったMulticsは、PL/Iで書かれていた。Multicsの失敗はPL/Iが原因ではなかったものの、記述言語においても簡潔極まるC言語を生んだ事は皮肉である。
[編集] 言語としての特徴
- FORTRANの記述形式
- COBOLのレコード構造や入出力機能
- Algolのアルゴリズム記述能力
を同時に持っている。
予約語が無いのも特徴。
[編集] 標準化
[編集] 外部リンク
- PL/I RESOURCES
- PL/I for GCC(GCCにPL/Iのフロントエンドを開発するプロジェクト)