StepMania
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最新版: | 3.9 / 2005年11月1日 |
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評価版: | 4.0 / 2006年8月31日 |
対応OS: | クロスプラットフォーム |
種別: | 音楽ゲーム |
ライセンス: | MITライセンス |
公式サイト: | http://www.stepmania.com/ |
StepMania(ステップマニア)はPC用のオープンソース音楽ゲームである。一般的にはコナミの『Dance Dance Revolution』のシミュレータとされているが、実際にはデフォルトでPump It Up、追加のプログラムを組み込めばParaParaParadiseやEZ2Dancerなどのシミュレータとしても使うことができる(ただしノートの形式などプレイに直接関与する部分のみ対応させる物であり、得点計算などについては対応していない)。
元々はWindows用であるが、Mac OS XやLinuxへの移植も行われている。また、(正当なものではないが)Xboxへの移植も行われている他、海外ではこのゲームのエンジンを使用したダンスゲーム『In the Groove』も発売されている。
目次 |
[編集] 機能
- 譜面は専用のテキストファイルであるsmの他、Dance With Intensity用のDWI、同じ曲に対する複数のBMSの集合等の形で持つことができる。なお、後述するEDITで保存する際にはsmとDWIの2つの譜面ファイルを生成する。
- 家庭用DDRに似た形のEDIT MODEで譜面の作成ができる。なお、譜面にはDDR同様の矢印の他に、踏んではいけない(通過したときにその方向が押されていると爆発する)地雷を設置することができる他、DDRよりも細かい(24分/32分/48分/64分)タイミングの配置も可能。また、DDRにある「1ラインにつき2方向まで」の制限がない。
- テーマファイルにより外観を自由に作成できる(物によってはゲームモードが増減するケースもある)他、随時かかるアナウンスやプレイ中に流れる矢印マークなど様々なところを自作することができる。
- ゲーム中で選択できるオプションの中には、DDRに存在しない物も多数ある。例えば譜面の速度を1曲通して一定値にする"C???"("???"にスクロール速度が入る。なお本来の譜面で曲中に設定した停止箇所もC???適用時は対応する幅の空白として表示される)や、譜面が一度逆方向に流れた後順方向に戻ってくる"BOOMERANG"など。
- 作成した譜面やテーマなどは付属のツールでZIPファイルにして配布することもできる。このときに複数の種類のデータをまとめて梱包することも可能。ツールで作成した配布ファイルの拡張子はsmzip。
[編集] ライセンスに関して
当初StepManiaはGPLの下で公開されていたが、『In the Groove』として商業展開するに当たってはGPLによるソース公開義務が著作権との絡みで問題となった。そのため場合によってはソースを公開しなくてもよい形式のライセンスに変更することになったが、そのためにはそれまでの開発に貢献した人たちの了承を得る必要があった。これについては『In the Groove』のスタッフ表記に全開発者の名前を出すという形で合意され、以降StepManiaはMITライセンスでの公開となった。
場合によってはソースを公開する必要が無くなったとはいえ、今日でもStepMania自体はオープンソースである。しかし実際の所、2006年現在主流の3.x系列はグラフィックの面で『Dance Dance Revolution』シリーズと似通っているところがあり(ちなみに、初期状態でインストールされているテーマファイルでのタイトル画面は「SMMAX」となっており、その他においてもDDRMAXと類似する箇所が見受けられる)、そのためどのLinuxディストリビューションも公式パッケージのラインナップにStepManiaを含めるには至っていない。これは全く独自のテーマファイルが作成されれば解決されるであろう(ちなみに、CVS版が公開されている4.0ではSystem Zeroをベースにしたものが使用されている)。
[編集] 外部リンク
- StepMania公式サイト (英語、Altavistaの翻訳サービス経由)
- StepMania on sourceforge.net(英語)
- StepMania Online(英語、オンライン対戦版)
- StepMania Wiki