TMS9918
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TMS9918はテキサス・インスツルメンツ(TI)社製の画面表示プロセッサ(VDP)で、もともとは同社のTI-99/4Aに搭載するために開発されたものだが、1980年代初頭に多くのゲーム機やホビー向けパソコンに使われた。
上位互換チップとして、MSXパソコンで採用されたV9938とV9958、セガ・マークIIIの画像チップがある。
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[編集] 主な仕様
- 解像度: 256ドット×192ライン、横8ドットカラーキャラクター32文字×24行、または横6ドット単色キャラクター40文字×24行
- 64ドット×48ラインのブロックキャラクタモードもあり
- スプライト機能: 8×8ドットまたは16×16ドット、16色中単色、一画面中に32枚・横1ラインに4枚まで同時表示可能。スプライト同士の衝突検出機能あり。
- キャラクターグラフィック(PCG): 横8ドット中に16色中2色
- キャラクターパターン: 画面の上段・中段・下段ごとに別々に設定可能
- カラーパレット機能: なし
- ハードウェアスクロール機能: なし
- ビデオメモリ: 最大16KB。CPUからはVDPを通じてVRAMにアクセス可能。DRAMリフレッシュ機能があり、DRAMを直接接続可能。
- 映像出力: NTSC(コンポジット映像信号)。RGBは無し。
- 上記製品のセカンドソースとして、Western Digital社製のWD9918,WD9928、WD9929がある。
- TMS9918,TMS9928、TMS9929の互換品として、一部ピン配置が異なるがTMS9118(NTSC出力)、TMS9128(RGB(R-Y,B-Y,Y)出力)、TMS9129(PAL出力)があり、カシオ製MSX1やアーケードゲーム基板などに搭載されている。
[編集] 搭載された機種
[編集] 参考文献
- ビデオ ディスプレイ プロセッサ TMS9918A/9928A/9929A ユーザーズ マニュアル (SCJ 1063),日本テキサスインスツルメンツ
- TMS9918A/9928A/9929A ユーザーズ マニュアル 正誤表と追加データ,日本テキサスインスツルメンツ
- ビデオ ディスプレイ プロセッサ TMS9918A/9928A/9929A ユーザーズ マニュアル (SCJ 1063A),日本テキサスインスツルメンツ