Windows Defender
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
開発元: | マイクロソフト |
---|---|
最新版: | 1.1.1593.0 / 2006年11月09日 |
対応OS: | Windows XP、Server 2003、Vista |
プラットフォーム: | x86, x64 |
種別: | アンチスパイウェア |
ライセンス: | Microsoft EULA |
公式サイト: | Windows Defender |
Windows Defender(ウィンドウズ ディフェンダー)はマイクロソフトのアンチスパイウェアである。以前はMicrosoft AntiSpywareという名称でも知られていた。マイクロソフトが2004年12月17日に買収したGIANT Company SoftwareのGIANT AntiSpywareをベースに開発された。
Windows Vistaには標準でインストールされており、Windows XP、Server 2003ではマイクロソフトのサイトから無料でダウンロードして利用可能である。
2006年10月25日に英語版が正式公開、2006年11月10日に日本語版が正式公開された。
目次 |
[編集] 概要
Windows DefenderのベースとなったGIANT AntiSpywareは元々、GIANT Company Softwareによって開発された。GIANT Company Softwareの買収は2004年12月17日にマイクロソフトによって発表された。もともとのGIANT AntiSpywareはWindows9x系列をサポートしたが、Windows Defenderではサポート対象外となった。
しかし、GIANTのパートナーであったSunbelt Softwareは同じエンジンを搭載したCounterspyと呼ばれる製品を販売しており、これはWindows9x系列をサポートしている。
[編集] バージョン
[編集] Beta 1
2005年1月7日にMicrosoft AntiSpywareという名前でリリースされた。機能は、GIANT AntiSpywareとあまり変わらず、基本的にユーザーインタフェイスが変更されただけのものである。
インストールするためにはWindows Genuine Advantageの確認を必要とする。
[編集] Beta 2
Beta2から名前が「Windows Defender」と改名された(日本では「Windows 防御ツール」とされたが、後に「Windows Defender」となった)。Beta2ではBeta1とは比較にならないほどのさまざまな改善が行われた。
エンジンはC++言語(ベースであるGIANT AntiSpywareと違った)で書き直された。 ユーザーインターフェイス部分はVisual Basic言語で書かれた。また、Beta2ではWindowsサービスとして動作するように変更することにより、ユーザーがログインしていない時でもコンピュータを保護できるようになった。Beta2では、GIANT AntiSpywareより多くのエントリーを保護できるようになった。さらに、Beta2ではBeta1より直観的なインターフェースとなった。
Beta2でも、Windows Genuine Advantageの確認を必要とする。マイクロソフトは後にドイツ語と日本語のバージョンをリリースした。
[編集] 正式版
マイクロソフトはWindows Defenderの正式版がWindows XP、Server 2003をサポートすると発表した。逆に言えば、ベータ版時とは異なり、Windows DefenderはWindows 2000をサポートしないことになる。これはWindows 2000のメインストリーム サポートが終了したためとされている。
[編集] 主要機能
[編集] リアルタイム保護
Windows Defenderのリアルタイム保護機能はオプションで以下の機能がある。
- 自動的に起動
- Windows起動時にモニタプログラムを動作させることが出来る。
- システムの構成(設定)
- Windowsの構成(設定)をモニタする。
- Internet Explorerのアドオン
- IE起動時にIEのアドオンをモニタする。
- Internet Explorerの構成(設定)
- IEの構成(設定)をモニタする。
- Internet Explorerのダウンロード
- IEでダウンロードするプログラムやファイルをモニタする。
- サービスとドライバ
- 各サービスやドライバをモニタする。
- アプリケーションの実行
- アプリケーション起動時や実行時にアプリケーションをモニタする。
- アプリケーションの登録
- WindowsやWindowsにアプリケーションを登録するプログラムやファイルをモニタする。
- Windowsのアドオン
- Windowsのアドオンモニタープログラム(別名: ソフトウェアユーティリティ)。
[編集] Microsoft SpyNet
Microsoft SpyNetはWindows Defender利用者によるコミュニティ。参加すると他のユーザがどういった操作をしたのかパーセンテージを見ることが出来る。参加方法は上級メンバシップ・基本メンバシップの2つある。意図して参加しないことも出来る。
[編集] ソフトウェア エクスプローラ
ソフトウェア エクスプローラはスタートアッププログラムや現在起動しているプログラム、ネットワークに接続しているプログラム、WinSockプログラムを表示出来るWindows Defenderの一部。
[編集] 関連項目
- スパイウェア
- アンチスパイソフトウェア
- アドウェア
- Windows Live OneCare - Windows Live OneCareには、Windows Defenderの技術が統合されている。