Wolfenstein
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Wolfenstein(ウルフェンシュタイン)シリーズは、FPSのシリーズ。
ゲームの舞台であるWolfenstein城が作品名の元になっている。シリーズを通じて、時代設定は全て第二次世界大戦中。Doomシリーズよりも古く、FPSの直接の元祖といわれる。
なお、ドイツではナチスの標章である鉤十字の使用が学術研究などの例外を除き法律で禁止されている関係上、倫理審機関・USKにより「18歳未満販売禁止」の指定を受けている。
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[編集] ラインアップ
[編集] Castle Wolfenstein
1981年に発表されたWolfensteinシリーズの元祖。ただしFPSではなく、ステルス風の2Dゲームである。ナチスの要塞に忍び込み爆弾を仕掛けるのが目的。
[編集] Wolfenstein 3D
1992年に発表された第一作目。FPSをジャンルとして確立したと言われる記念碑的作品。 Wolfenstein城に監禁された主人公であるアメリカ軍人B.J.Blazkowiczが、ナチスの兵士や軍人達と戦いながら城からの脱出を図る。その過程で主人公はヒトラーの人造人間計画を阻止していく。使用できる武器はナイフ・拳銃・マシンガン・チェーンガン。その後、様々なハードに移植された。
[編集] Spear of Destiny
Wolfenstein 3Dの続編。1992年に発表。
[編集] Return to Castle Wolfenstein
一作目を現在の技術でリメイクしたシリーズ二作目。2001年に発表。通称、RtCW。シングルプレイよりもマルチプレイでの評価が高く、最高との呼び声も高い。現在マルチプレイは最盛期ほどの盛り上がりはないが、それでも熱狂的なファンが日夜熱い戦いを繰り広げている。マルチプレイ中に使用できるボイスコマンドはこの頃から多い。
- シングルプレイ
- プレイヤーはWolfenstein城から脱出後、ナチスによる人造人間製造計画と魔王の復活を防ぐために、欧州各地を転戦する。このようなストーリー背景に加え、敵キャラクターにドイツ兵のほかにゾンビなどのモンスターが登場するため、一般的な第二次大戦を舞台にしたFPSに比べて、SFホラー的雰囲気を持つことが特徴の一つ。なお、マルチプレイとシングルプレイでは、武器の性能に若干の違いがある。例えば、消音銃"ステンガンは、シングルプレイの方がオーバーヒートし辛い。その他の武器も、シングルプレイ内では武器がプレイヤーに有利なバランスになっている。
- マルチプレイ
- クラス制を採用。Allies(連合国軍)とAxis(枢軸国軍)の2チームに分かれたプレイヤーは、倒れた仲間を蘇生したり傷付いた仲間を助ける「Medic(メディック)」、ダイナマイトの設置や壊れた固定機関銃を修復できる「Engineer(エンジニア)」、強力な火器を装備でき開始時に保持弾数も多い「Soldier(ソルジャー)」、弾薬を配ったり空爆が可能な「Lieutenant(ルテナント)」の4つのクラスから1つを選び、マップごとに設定された目標の達成に向けて戦う(目標物の奪取、ダイナマイトによる目標物の破壊など)。後述のETと比べ、スピーディーである事が大きな特徴。また、スキル制を採用していないため、撃ち合いでは純粋に腕とマシンスペック、そして回線速度が重要となってくる。一方で、撃ち合いの苦手なプレイヤーも、メディックとして味方の回復を行なったり、エンジニアとしてオブジェクトの破壊を手伝う事で、チームに貢献できるようになっている。そのため、初心者にも間口は広いと言えよう。武装はナイフ、サブウェポン、メインウェポン。そのほか、クラスによっては固有の装備を持つ。
- 最近はめっきりプレイヤー数が減ってきており、無人のゲームサーバーが増えている。
[編集] Wolfenstein:Enemy Territory
Wolfenstein:Enemy Territoryを参照