いすゞ・フォワード
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フォワード(FORWARD)はいすゞ自動車が製造する中型トラックである。海外ではFシリーズとして発売される。
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[編集] 前史
1966年、いすゞは日野自動車(1964年に初代レンジャー発売)、三菱重工業(現三菱ふそうトラック・バス、1965年にT620発売)に続いて初の中型トラック・TY型を発売した。
[編集] 歴史
[編集] 初代(1970年-1985年)
- 1970年登場。
- 1976年、ビッグマイナーチェンジ。フルキャブオーバー仕様が追加され、その後の主流に。
[編集] 2代目(1985年-1994年)
- 1985年登場。愛称は810の弟分として開発コードの840(ハ・シ・レ)が与えられた。また、トラックとしては初めてグッドデザイン賞を受賞した。
- 消防車などの特殊車両向けにATがオプション設定されたが燃費は芳しいものではなかった。また、AUTOMATICロゴが装着された。
- 1990年ヘッドライトを角目4灯から異形タイプに変更。エンジンはそれまでの6BG1からOHCヘッドを採用した6HE1に換装し従来から設定している6SA1を含めてNAエンジンはすべてOHCに統一。
- 1992年マイナーチェンジ。ISUZUロゴを現在のものに変更。
[編集] 3代目(1994年-)
- 1994年2月登場。
- 1994年7月大型仕様車(5t/7t)登場。
- 1995年一部改良、平成6年排出ガス規制に適合、
- 1996年FVZ(10t)登場。
- 1997年一部改良、トラックとしては初めて、全車に運転席SRSエアバッグを標準装備。ショートキャブ車を追加。
- 1999年マイナーチェンジ、平成10年・11年排出ガス規制に適合。
- 1999年8月エアサス車の構造を4バッグエアサスに変更したフォワードマックス発売。
- 2002年一部改良、平成13年騒音規制に適合しクラッチレスのMTスムーサーF設定。
- 2004年一部改良、平成15年・16年排出ガス規制に適合。完成ウイング車「Fカーゴ」設定
- 2005年6月新長期規制モデルの設定(4気筒4HK1 190PS)合わせて灯火器具類の保安基準改正に対応。バンパー等の形状変更・高出力車にもスムーサーFの設定拡大・「Fカーゴ」にアルミバン・アルミバンパワーゲート付を追加設定
- 2005年10月エルフにオプション設定されたマニュアルモード付ATスムーサーEオートシフトが、フォワードにもスムーサーFオートシフトとしてオプション設定された。
[編集] ラインナップ
- フォワード・カーゴ
- FRR(4t)
- FRD(4tエアサス・1999年廃止)
- FSR(5t/7t)
- FTR(8t)
- FVZ(10t)
- フォワードマックス・カーゴ(エアサス車)
- FRD(4t)
- FSD(5t/7t)
- フォワード・ダンプ&ミキサ
- FRR(4t)
- FSR(5t/7t)
- フォワード・セミトラクタ
- GSR
- フォワード・4WD
- FRS(4t)
- FSS(5t)
- FTS(7t)
[編集] フォワードジャストン
フォワードのシャシーにエルフのキャブを載せたモデル。三菱ふそう・ファイターや日産ディーゼル・コンドルにも同様のモデルが存在した。