くし触神社
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槵触神社 | |
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所在地 | 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井713 |
位置 | 北緯32度42分36秒 東経131度18分56秒 |
主祭神 | 天津日子彦番火邇々杵命 |
社格等 | 国史見在社・県社 |
例祭 | 10月15日・16日 |
槵触神社(くしふるじんじゃ)は、宮崎県西臼杵郡高千穂町にある神社である。旧社格は県社。「槵」が難解な漢字であることから平仮名で「くしふる神社」と書かれることが多い。
古事記の天孫降臨の段でニニギは「筑紫の日向の高千穂の久士布流多気(くじふるたけ)」に降り立ったと記されているが、その地の比定地の一つである槵触(くしふる)山の中腹に鎮座している。主祭神は天津日子彦番火邇々杵命(ニニギ)で、相殿に天児屋根命・布都恕志命・布刀玉命・建御雷命を祀る。
[編集] 歴史
創建の由緒は不詳である。延喜式神名帳の記載はないが、『続日本紀』や『日本三代実録』に名の見える「高智保神(高智保皇神)」は当社(もしくは高千穂神社)のことと考えられている。元々は社殿はなく、くしふる山そのものを神体として祀っていた。当時の延岡藩主や村人が社殿建立を熱望したため、元禄7年(1694年)に社殿が建立された。
明治6年(1873年)5月25日に「二上神社」と改称して県社に列せられ、明治43年11月19日に元の「槵触神社」に復した。