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古事記 - Wikipedia

古事記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

古事記(こじき、ふることふみ)は、その序によれば、和銅五年(712年)太朝臣安萬侶(おほのあそみやすまろ、太安万侶)によって献上された日本最古の歴史書。上・中・下の全3巻に分かれる。


目次

[編集] 概論

序によれば、稗田阿礼が暗誦していた『帝紀』(天皇の系譜)・『旧辞』(古い伝承)を太安万侶が書き記し、編纂したものである。

『古事記』は正式名ではないとされ、古い書物を示す一般名だと言われている。書名は安万侶が付けたのか、後人が付けたのかは、明らかでない。読みは「フルコトブミ」との説もあったが、今日では一般に「コジキ」と音で読んでいる。

日本書紀』のような勅撰の正史ではないが、序文に天武天皇が

「撰帝紀 檢舊辭 去偽定真使傳於後世」
=「帝紀を撰録し、旧辞を討覈して、偽りを削り実を定めて、後葉に流(つた)へむと欲(おも)ふ」

と詔しているから、勅撰といってもいい。

[編集] 構成

『古事記』は、帝紀的部分と旧辞的部分とから成り、天皇系譜が『帝紀』的部分の中心をなし、第1代天皇から第33代天皇までの名、天皇の后妃・皇子・皇女の名、およびその子孫の氏族など、このほか皇居の名・治世年数・崩年干支・寿命・陵墓所在地、およびその治世の大事な出来事などについて記している。これらは朝廷の語部(かたりべ)などが暗誦して、天皇の大葬の殯(もがり)の祭儀などで誦み上げるならいであった。それが6世紀半ばになると文字によって書き表わされた。『旧辞』は宮廷内の物語、天皇家や国家の起源に関する話をまとめたもので、同じ頃書かれたものである。

『帝紀』や『旧辞』は、6世紀前半ないし中葉頃までに、天皇が日本を支配するに至った経緯を説明するために、朝廷の貴族によって述作されたものであり、民族に伝わった歴史の伝承ではないとの主張もある。一方、広く民衆に受け入れられる必要もあったはずで、特に上巻部分は、それらを反映したものが『古事記』ではなかったかとの主張もある。現に「日本」という、国家観の強い名称が一切記述されていない。

構成は、

  1. 上つ巻(序・神話)
  2. 中つ巻(初代から十五代天皇まで)
  3. 下つ巻(第十六代から三十三代天皇まで)

の3巻より成っている。内容は、神代における天地(アメツチと読まれる)の始まりから推古天皇の時代に至るまでのさまざまな出来事(神話伝説等を含む)を収録している。また数多くの歌謡を含んでいる。

なお、日本神話での「高天原」という用語が多用される文書は、「祝詞」以外では『古事記』のみである。

[編集] 表記

本文はいわゆる変体漢文を主体としつつも、古語や固有名詞のように漢文では代用しづらい微妙な部分は一字一音表記で記すという表記スタイルを取っている。一字一音表記の箇所には、まれに右傍に「上」「去」のように漢語の声調を表わす文字を配して、当該語のアクセントを示すこともある。いずれも、いかに正確にかつ効率よく記述するかで悩んでいた(序文参照)編者・太安万侶の涙ぐましいまでの苦心の跡である。歌謡部分はすべて一字一音表記で記されており、本文の一字一音表記部分を含めて、上代特殊仮名遣の研究に欠かせないものとなっている。 上代特殊仮名遣の「モ」の書き分けは『古事記』のみに見られるものである。

[編集] 偽書説

『古事記』本文の記述以外には編纂の記録が直接は見当たらず、最古の写本も南北朝時代のもの(後述)であるため、それより以前の姿をそのままにとどめているかどうかに疑義を抱く偽書説も出されているが、考古学的反証もあり、日本書紀の偽書説のほうが近年では台頭してきている。

[編集] 『古事記』の研究

『古事記』の研究は、近世以降とくに盛んにおこなわれてきた。江戸時代の本居宣長による全44巻の浩瀚な註釈書『古事記伝』は『古事記』研究の古典であり、厳密かつ実証的な校訂は後世に大きな影響を与えている。宣長の打ち出した国学による「もののあはれを知る」合理研究は、漢式の構造的な論理では救済不能な日本固有の共感による心情の浄化プロセスの追及であった。しかし「からごころ」排撃は、のちに国粋主義的皇国史観、神話の絶対化に変容されたとの見方もある。

第二次世界大戦後は、倉野憲司や西郷信綱、西宮一民、神野志隆光らによる研究や注釈書が発表された。とくに倉野憲司による岩波文庫版は、1963年の初版刊行以来、通算で約100万部に達するロングセラーとなっている。

現在、『古事記』の研究はそれまでの成立論から作品論へとシフトしている。成立論の代表としては、津田左右吉石母田正があり、作品論の代表としては吉井巌・西郷信綱・神野志隆光がいる。殊に神野志の『古事記の達成』は、それまでの研究史を革新したといってよい。

[編集] 『古事記』偽書説

『古事記』には、近世以降偽書の疑いが持たれてきた。賀茂真淵(宣長宛書翰)や沼田順義・中沢見明・筏勲・松本雅明・大和岩雄らは、『古事記』の成立が公の史書に記されていないことなどの疑問点を提示して偽書説を唱えており、民間では一定の支持を得続けているが、現在に到るも上代文学界・歴史学界には受け入れられていない。上記の上代特殊仮名遣のなかで、『万葉集』・『日本書紀』の中ではすでに消失している2種類の「モ」の表記上の区別(発音上の相違と言い換えても差し支えない)が残存していることが、偽書説を否定する重要な論拠として立ちはだかっているからである。

ちなみに偽書の製作者として有力視されている多人長の『弘仁私記』(弘仁四年(813年))では、上代特殊仮名遣が完璧に再現されている。

偽書説には大体二通りあり、(1)序文のみが偽書であるとする説と、(2)本文も偽書であるとする説に分かれる。(1)序文偽書説では、『古事記』の序文(上表文)において『古事記』の成立事情が語られているが、それを証する外部の有力な証拠がないことなどをもって偽書の可能性を指摘している。(2)本文偽書説では、『古事記』の神話には『日本書紀』より新しい神話の内容を含んでいるとして、より時代の下る平安時代初期ころの創作、あるいは岡田英弘のように伊勢国の国学者本居宣長によって改作されたものであるとする説もあるが、言語学的には上代日本語の典型をなす文体がこの見解に否定的である。

ただ「偽書」とは著者や執筆時期といった来歴を偽った書物のことであり、『古事記』の場合その来歴が書かれている序文が偽りであるなら『古事記』全てを偽書とみなすことに問題は無い。もし序文が無ければ『万葉集』と同じく単に来歴不明の古書として扱われていただろう。

なお、(1)序文偽書説の論拠の一つに、『古事記』以外の史書(『続日本紀』『弘仁私記』『日本紀竟宴和歌』など)では「太安麻呂」なのに、『古事記』序文のみ「太安万侶」という漢字表記になっていて合わないというものがあった。ところが、1979年1月に奈良市此瀬(このせ)町より太安万侶の墓誌銘が出土し、そこに「左京四条四坊従四位下勲五等太朝臣安萬侶以癸亥/年七月六日卒之 養老七年十二月十五日乙巳」とあったことから、漢字表記の問題は一転して真書説側に有利な証拠となった。

[編集] 内容

[編集] 序を併せたり

撰者である太朝臣安万侶(おおのあそみやすまろ)が、天子に奏上する形式に倣って記した序文である。

序第1段 稽古照今(古を稽へて、今に照らす)
ここでは天地開闢からはじまる『古事記』の内容の要点を挙げ、さらにそれぞれの御代の事跡は異なるがほぼ政治に誤りはなかった、と述べている。
臣安萬侶言す。それ、混元既に凝りて、気象未だ效(あらは)れず。名もなく為も無し。誰れかその形を知らむ。・・・
・・・歩驟(ほしゅう)各異(おのおのこと)に、文質同じくあらずと雖も、古を稽(かむが)へて風猷を既に頽れたるに縄(ただ)し、今に照らして典教を絶えむとするに補はずといふことなし。
序第2段 『古事記』撰録の発端
ここではまず、天武天皇の事跡を厳かに述べた後、天武天皇が稗田阿禮に勅語して『帝記』・『旧辞』を暗誦させたが、時世の移り変わりにより文章に残せなかった経緯を記している。
・・・ここに天皇(天武)詔(の)りたまひしく「朕(われ)聞きたまへらく、『諸家のもたる帝紀および本辞、既に正実に違ひ、多く虚偽を加ふ。』といへり。今の時に当たりて、其の失(あやまり)を改めずは、未だ幾年をも経ずしてその旨滅びなんとす。これすなはち、邦家の経緯、王化の鴻基なり。故これ、帝紀を撰録し、旧辞を討覈して、偽りを削り実(まこと)を定めて、後葉(のちのち)に流(つた)へむと欲(おも)ふ。」とのりたまひき。時に舎人(とねり)ありき。姓(うぢ)は稗田(ひえだ)、名は阿禮(あれ)、年はこれ二八。人と為り聡明にして、耳に度(わた)れば口に誦(よ)み、耳に拂(ふ)るれば心に勒(しる)しき。すなはち、阿禮に勅語して帝皇日継(すめらみことのひつぎ)及び先代旧辞(さきつよのふること)を誦み習はしめたまひき。・・・
序第3段 『古事記』の成立
ここでは、元明天皇の世となって安万侶に詔が下り、稗田阿禮の暗誦を撰録した経緯を述べ、最後に内容の区分について記している。経緯では、言葉を文字に置き換えるのに非常に苦労した旨が具体的に記されている。
・・・ここに、旧辞の誤りたがへるを惜しみ、先紀の謬り錯(まじ)れるを正さむとして、和銅四年九月十八日をもちて、臣安麻呂に詔りして、阿禮阿禮の誦む所の勅語の旧辞を撰録して献上せしむるといへれば、謹みて詔旨(おおほみこと)の随(まにま)に、子細に採りひろひぬ。然れども、上古の時、言意(ことばこころ)並びに朴(すなお)にして、文を敷き句を構ふること、字におきてすなはち難し。・・・
・・・大抵記す所は、天地開闢より始めて、小治田(をはりだ)の御世に訖(をは)る。故、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)以下、日子波限建鵜草葺不合命(ひこなぎさたけうがやふきあへずのみこと)以前を上巻となし、神倭伊波禮毘古天皇(かむやまといはれびこのすめらみこと)以下、品蛇御世(ほむだのみよ)以前を中巻となし、大雀皇帝(おほさぎのみかど)以下、小治田大宮(をはりだのおほみや)以前を下巻となし、併せて三巻を録して、謹みて献上る。臣安萬侶、誠惶誠恐、頓首頓首。
和銅五年正月二十八日 正五位上勲五等太朝臣安萬侶

[編集] 上巻(かみつまき)

天地開闢から日本列島の形成と国土の整備が語られ、天孫が降臨し山幸彦までの神代の話を記す。いわゆる「日本神話」である。

天地開闢とともに様々なが生まれたとあり、その最後にイザナギイザナミが生まれた。二神は高天原(天)から葦原中津国(地上世界)に降り、結婚して結ばれ、その子として、大八島国を産み、ついで山の神、海の神などアニミズム的な様々な神を産んだ。こうした国産みの途中、イザナミは火の神を産んだため、火傷を負い死んでしまった。そのなきがらは出雲と伯耆の堺の比婆山(現;島根県安来市)に葬られた。イザナギはイザナミを恋しがり、黄泉の国(死者の世界)を訪れ連れ戻そうとするが、連れ戻せず、国産みは未完成のまま終わってしまう。イザナギは、黄泉の国の穢れを落とすため、を行い、左目を洗った時に天照大御神(アマテラスオオミカミ)、右目を洗った時に月読命(ツクヨミノミコト)、鼻を洗った時に須佐之男命(スサノオノミコト)を産む。これら三神は、三貴子と呼ばれ、神々の中で重要な位置をしめるのだが、月読命に関しては、その誕生後の記述が一切ない。スサノオノミコトは乱暴者なため、姉の天照大御神に反逆を疑われる。そこで、天照大御神とスサノオノミコトは心の潔白を調べる誓約を行う。その結果、スサノオノミコトは潔白を証明するが、調子に乗って狼藉を働いてしまう。我慢の限度を越えた天照大御神は、天岩屋戸に閉じこもるが、集まった諸神の知恵で引き出すことに成功する。一方スサノオノミコトは高天原を追放され、葦原中津国の出雲国に下る。ここまで、乱暴なだけだったスサノオノミコトの様相は変化し英雄的なものとなり、有名なヤマタノオロチ退治を行なう。次に、スサノオノミコトの子孫である大国主神が登場する。大国主の稲羽の素兎(因幡の白兎)や求婚と受難の話が続き(大国主の神話)、スクナヒコナと供に国作りを進めたことが記される。国土が整うと国譲りの神話に移る。天照大御神は、葦原中津国の統治権を天孫に委譲することを要求し、大国主と子供の事代主神はそれを受諾する。しかし、子の建御名方神は、始めは承諾せず抵抗するが、後に受諾する。葦原中津国の統治権を得ると高天原の神々は天孫ニニギを日向の高千穂に降臨させる。次にニニギの子供の山幸彦と海幸彦の説話となり、浦島太郎の説話のルーツとも言われる、海神の宮殿の訪問や異族の服属の由来などが語られる。山幸彦は海神の娘と結婚し、彼の孫の神武天皇が誕生することをもって、上巻は終わる。

[編集] 上巻に出てくる主な神々

[編集] 中巻(なかつまき)

初代神武天皇から15代応神天皇までを記す。神武東征に始まり、ヤマトタケル神功皇后の話など神話的な説話が多く、神の世と人の世の間の時代であることを示している。2代から9代までは欠史八代と呼ばれ、系譜などの記述にとどまり、説話などは記載されていない。なお、「神武天皇」といった各天皇の漢風諡号は、『古事記』編纂の時点では定められていないため、国風諡号のみで記されている。なお史実性が確認されているのは応神天皇以降である。神功皇后と卑弥呼を同一視ないし関連づける説もあるが、一般に受け入れられるには到っていない。

[編集] 中巻に出てくる主な人物

1代神武天皇
神倭伊波禮毘古命(かむやまといはれびこのみこと)、畝火の白檮原宮(かしはらのみや)に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良県畝火山の東南の地)。一百三十七歳(ももあまりみそぢまりななとせ)で没。御陵(みはか)は畝傍山の北の方の白檮(かし)の尾の上にあり(奈良県橿原市)。
2代綏靖天皇
神沼河耳命(かむぬなかはみみのみこと)、葛城の高岡宮に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良県南葛城郡)。四十五歳(よそぢまりいつとせ)で没。御陵は衝田(つきだの)岡にあり(奈良県高市郡)。
3代安寧天皇
師木津日子玉手見命(しきつひこたまでみのみこと)、片鹽の浮穴宮に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良県南葛城郡)。四十九歳(よそぢまりここのとせ)で没。御陵は畝傍山の御陰(みほと)にあり(奈良県橿原市)。
4代懿徳天皇
大倭日子鉏友命(おほやまとひこすきとものみこと)、軽の境岡宮に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良県南葛城郡)。四十五歳(よそぢまりいつとせ)で没。御陵は畝傍山の真名子(まなご)谷の上にあり(奈良県橿原市)。
5代孝昭天皇
御眞津日子訶惠志泥命(みまつひこかゑしねのみこと)、葛城の掖上宮に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良県南葛城郡)。九十三歳(ここのそぢまりみとせ)で没。御陵は掖上(わきがみ)の博多(はかた)山の上にあり(奈良県南葛城郡)。
6代孝安天皇
大倭帯日子國押人命(おほやまとたらしひこくにおしびとのみこと)、葛城の室の秋津島に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良県南葛城郡)。一百二十三歳(ももあまりはたちまりみとせ)で没。御陵は玉手(たまで)の岡の上にあり(奈良県南葛城郡)。
7代孝霊天皇
大倭根子日子賦斗邇命(おほやまとねこひこふとこのみこと)、黒田の廬戸宮(いほどのみや)に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良県磯城郡)。一百六歳(ももあまりむとせ)で没。御陵は片岡の馬坂の上にあり(奈良県北葛城郡)。
8代孝元天皇
大倭根子日子國玖琉命(おほやまとねこひこくにくるのもこと)、軽の境原宮に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良県高市郡)。五十七歳(いそぢまりななとせ)で没。御陵は剣池の中の岡の上にあり(奈良県高市郡)。
9代開化天皇
若倭根子日子大毘毘命(わかやまとねこひこおほびびのみこと)、春日の伊邪河宮(いざかはのみや)に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良市)。六十三歳(むそぢまりみとせ)で没。御陵は伊邪(いざ)河の坂の上にあり(奈良県生駒郡)。
10代崇神天皇
御眞木入日子印惠命(みまきいりひこいにゑのみこと)、師木(しき)の水垣宮(みずがきのみや)に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良県磯城郡)。一百六十八歳(ももあまりむそぢまりやとせ)で没。戌寅の十二月に崩りましき。御陵は山邊(やまのべ)の道の勾(まがり)の岡の上にあり(奈良県磯城郡)。
11代垂仁天皇
伊久米伊理毘古伊佐知命(いくめいりびこいさちのみこと)、師木の玉垣宮に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良県磯城郡)。一百五十三歳(ももあまりいそぢまりみとせ)で没。御陵は菅原の御立野の中にあり(奈良市)。
12代景行天皇
大帯日子淤斯呂和氣天皇(おほたらしひこおしろわけのすめらみこと)、纏向(まきむく)の日代宮に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良県磯城郡)。一百三十七歳(ももあまりみそぢまりななとせ)で没。御陵は山邊の道の上にあり(奈良県磯城郡)。
倭建命(やまとたけるのみこと)
能煩野(のぼの、三重県鈴鹿郡)に至りまし、歌ひ竟(を)ふる即ち崩りましき。御陵を作る。ここに八尋白智鳥(やひろしろちどり)に化りて、天に翔りて濱に向きて飛び行でましき。………河内国の志磯(しき)に留まりましき。故、其地に御陵を作りて鎮まり坐さしめき。すなわちその御陵を号けて、白鳥の御陵と謂う。
13代成務天皇
若帯日子天皇(わかたらしひこのすめらみこと)、志賀の高穴穂宮(たかあなほのみや)に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(滋賀県大津市)。九十五歳(ここのそぢまりいつとせ)で没。乙卯の年の三月十五日に崩りましき。御陵は沙紀の多他那美(たたなみ)にあり(奈良県生駒郡)。
14代仲哀天皇
帯中日子天皇(たらしなかつひこのすめらみこと)、穴門(あなど、下関市長府)、また筑紫の詞志比宮(かしひのみや)に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(福岡市香椎)。九十五歳(ここのそぢまりいつとせ)で没。壬戌の年の六月十一日に崩りましき。御陵は河内の恵賀の長江(ながえ)にあり(大阪府南河内郡)。
神功皇后
息長帯日(比)売命(おきながたらしひめのみこと)。皇后は御年一百歳にして崩りましき。狭城の楯列の稜に葬りまつりき(奈良県生駒郡)。
15代応神天皇
品蛇和氣命(ほむだわけのみこと)、軽島の明宮(あきらのみや)に坐してまして、天の下治(し)らしめしき(奈良県高市郡)。一百三十歳(ももあまりみそとせ)で没。甲午の年の九月九日に崩りましき。御陵は川内(かふち)の恵賀の裳伏(もふし)の岡にあり(大阪府南河内郡)。

[編集] 下巻(しもつまき)

仁賢天皇から推古天皇までは欠史十代ともいわれ、欠史八代と同じく系譜などの記述にとどまり具体的な著述が少ない。これは、書かれた当時においては、時代が近く自明のことなので書かれなかったなどと言われている。

[編集] 下巻に出てくる主な人物

16代仁徳天皇
大雀命(おほさざきのみこと)、難波の高津宮に坐(ま)してまして、天の下治(し)らしめしき(大阪市)。八十三歳(やそぢまりみとせ)で没。丁卯の年の八月十五日に崩りましき。御陵は毛受(もず)の耳原(みみはら)にあり(大阪府堺市)。
17代履中天皇
伊邪本和氣命(いざほわけのみこと)、伊波禮(いはれ)の若櫻宮に坐してまして、天の下治らしめしき(奈良県磯城郡)。六十四歳(むそじまりよとせ)で没。壬申の年の正月三日に崩りましき。御陵は毛受にあり(大阪府堺市)。
18代反正天皇
水歯別命(みづはわけのみこと)、多治比(たじひ)の柴垣宮に坐してまして、天の下治らしめしき(大阪府南河内郡)。六十歳(むそとせ)で没。丁丑の年の七月崩りましき。御陵は毛受野(もずの)にあり。
19代允恭天皇
男淺津間若子宿禰命(をあさづまわくごのすくねのみこと)、遠飛鳥宮(とほつあすかのみや)に坐してまして、天の下治らしめしき(大和の飛鳥)。七十八歳(ななそぢまりやとせ)で没。甲乙の年の正月十五日に崩りましき。御陵は河内の恵賀の長枝(ながえ)にあり(大阪府南河内郡)。
20代安康天皇
穴穂御命(あなほのみこと)、石上(いそのかみ)の穴穂宮(あなほのみや)に坐してまして、天の下治らしめしき(奈良県山辺郡)。五十六歳(いそぢまりむとせ)で没。御陵は菅原の伏見の岡にあり(奈良県生駒郡)。
21代雄略天皇
大長谷若健命(おほはつせわかたけのみこと)、長谷(はつせ)の朝倉宮に坐してまして、天の下治らしめしき(奈良県磯城郡)。一百二十四歳(ももあまりはたちまりよとせ)で没。己巳の年の八月九日に崩りましき。御陵は河内の多治比の高鸇(たかわし)にあり(大阪府南河内郡)。
22代清寧天皇
白髪大倭根子命(しらにのおほやまとねこのみこと)、伊波禮(いはれ)の甕栗宮(みかくりのみや)に坐してまして、天の下治らしめしき(奈良県磯城郡)。没年、御年の記載なし。
23代顕宗天皇
袁・之石巣別命(をけのいはすわけのみこと)、近飛鳥宮(ちかつあすかのみや)に坐してまして、天の下治らしめすこと八歳なりき(大阪府南河内郡)。三十八歳(みそぢまりやとせ)で没。御陵は片岡の石坏(いはつき)の岡の上にあり(奈良県北葛城郡)。
24代仁賢天皇
意・命(おけのみこと)、石上の廣高宮に坐してまして、天の下治らしめしき(奈良県磯城郡)。没年、御年の記載なし。
25代武烈天皇
小長谷若雀(おはつせのわかささのみことぎ)、長谷の列木宮(なみきのみや)に坐してまして、天の下治らしめすこと八歳なりき(奈良県磯城郡)。没年記載なし。御陵は片岡の石坏のおかにあり。
26代継体天皇
哀本柕(おほとのみこと)、伊波禮の玉穂宮(たまほのみや)に坐してまして、天の下治らしめしき(奈良県磯城郡)。四十三歳(よそじまりみとせ)丁未の年の四月九日に崩りましき。丁未の年の四月九日に崩りましき。御陵は三島の藍の御陵なり(大阪府三島郡)。
27代安閑天皇
広国押建金目(ひろくにおしたけかなひのみこと)、勾(まがり)の金箸宮(かなはしのみや)に坐してまして、天の下治らしめしき(奈良県高市郡)。乙卯の年の三月十三に崩りましき。御陵は河内の古市(ふるち)の高屋村にあり(大阪府南河内郡)。
28代宣化天皇
建小広国押楯(たけおひろくにおしたてのみことのみこと)、檜垌(ひのくま)の廬入野宮(いほりののみや)に坐してまして、天の下治らしめしき(奈良県高市郡)。没年、御年の記載なし。
29代欽明天皇
天国押波流岐広庭(あめくにおしはるきひろにわのみこと)、師木島の大宮に坐してまして、天の下治らしめしき(奈良県磯城郡)。没年、御年の記載なし。
30代敏達天皇
沼名倉太玉敷(ぬなくらふとたましきのみこと)、他田宮(をさだのみや)に坐してまして、天の下治らしめすこと、十四歳なりき(奈良県磯城郡)。甲辰の年の四月六日に崩りましき。御陵は川内の科長(しなが)にあり(大阪府南河内郡)。
31代用明天皇
橘豊日(たちばなのとよひのみこと)、池邊宮に坐してまして、天の下治らしめすこと、三歳なりき(奈良県磯城郡)。丁未の年の四月十五日に崩りましき。御陵は石寸(いはれ)の掖上(いけのうえ)にありしを、後に科長の中の稜に遷しき(奈良県磯城郡)。
32代崇峻天皇
長谷部若雀(はつせべのわかささぎのみこと)、倉橋の柴垣宮(しばかきのみや)に坐してまして、天の下治らしめおと、四歳なりき(奈良県磯城郡)。壬子の年の十一月十三日に崩りましき。御陵は倉椅の岡の上にあり(奈良県磯城郡)。
33代推古天皇
長谷部若雀(はつせべのわかささぎのみこと)、小治田宮(をわりたのみや)に坐してまして、天の下治らしめすこと、三十七歳なりき(奈良県高市郡)。壬子の年の十一月十三日に崩りましき。御陵は大野の岡の上にありしを、後に科長の大き稜に遷しき(奈良県宇陀郡)。

[編集] 歌謡

『古事記』は物語中心の記述法であるが、そのなかに多くの歌謡が挿入されている。これらの歌謡のなかには、もと民謡や俗謡であったものが、物語に合わせる形で適宜はめこまれたというものが相当数含まれている可能性が高い。

[編集] 現存本

現存する『古事記』の写本で最古のものは、1371年から翌72年にかけて真福寺の僧・賢瑜によって書写された真福寺本古事記三帖(国宝)である。奥書によれば、祖本は上・下巻が大中臣定世本、中巻が藤原通雅本である。道果本(上巻の前半のみ。1381年写)、道祥本(上巻のみ。1424年写)、春瑜本(上巻のみ。1426年写)の道果本系3本は真福寺本に近く、ともに伊勢本系統をなす。その他の写本はすべて卜部本系統に属し、祖本は卜部兼永自筆本(上中下3巻。室町後期写)である。

[編集] 刊行本

  • 岩波日本古典文学大系『古事記・祝詞』(倉野憲司・武田祐吉校注) 1958年
  • 朝日新聞社日本古典全書『古事記』上・下(太田善麿・神田秀夫) 1962年
  • 小学館日本古典文学全集『古事記・上代歌謡』(荻原浅男・鴻巣隼雄) 1973年
  • 岩波文庫『古事記』(倉野憲司) 1963年 ISBN 4003000110
    • 原文、注釈。巻末に歌謡の索引がついている。古典文学大系に則る。
  • 角川文庫新訂『古事記』(武田祐吉・中村啓信) 1977年
  • 講談社学術文庫『古事記 全訳注』上中下巻 次田真幸 1977年 ISBN 4061582070
    • 原文、現代語訳、注釈、解説
  • 角川鑑賞日本の古典 『古事記』 1978年
  • 新潮社日本古典集成『古事記』(西宮一民) 1979年
    • 注釈、神名の釈義、神名索引
  • 岩波日本思想大系『古事記』 1982年
    • 注釈、補注、類義字一覧、同訓異字一覧、
  • 小学館新編日本古典文学全集1『古事記』(山口佳紀・神野志隆光) 1997年 ISBN 4096580015
    • 口語訳、注釈、解説、人名索引
  • おうふう社修訂版『古事記』(西宮一民)
  • 文藝春秋『口語訳 古事記』 三浦佑之 ISBN 4163210105
    • 現代語訳、注釈、解説

[編集] 注釈書

  • 『古事記伝』(本居宣長
  • 『古事記新講』(次田潤)
  • 『古事記全註釈』1~7(倉野憲司)
  • 『古事記注釈』1~4(西郷信綱)
  • 『古事記注解』2・4(山口佳紀・神野志隆光)

[編集] 外部リンク

[編集] 関連記事

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ウィキソース古事記の原文があります。

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