ひまし油
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ひまし油(ひましゆ、蓖麻子油、英語 Castor oil)は、トウダイグサ科のトウゴマの種子から採取する植物油の一種。
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[編集] 用途
[編集] 工業原料
成分のおよそ90%が不飽和脂肪酸の一種であるリシノール酸である。ひまし油は低温下においても、高温下においても高い流動性をもつため、各種工業用の原料として広い用途がある。
ひまし油およびその加工品は、石けん、潤滑油、作動油、塗料、インキ、ワックス、耐低温樹脂、ナイロン、医薬品、香水などの原料として用いられる。メルセデス・ベンツのブレーキホースの原料もひまし油である。
また、セバシン酸の原料としても重要である。有毒なリチンもひまし油生産時の副産物として作られる。
[編集] 医薬
用途の中で、1%程度を占めるに過ぎないが、伝統的に下剤として用いられ、日本薬局方にも収載されている。
[編集] その他
- アニメの『ポパイ』の恋人の女性オリーブ・オイルの兄はキャスター・オイル(Castor Oyl)という名であるが、ひまし油の英語名をもじっている。
- イタリアのムッソリーニ率いるファシスト党は、自白を強要するために大量のひまし油を飲ませる拷問を行ったという。下痢によって死亡したものもいると言われる。