ぼてぢゅう
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ぼてぢゅうとは大阪府を代表するお好み焼の大看板である。 関西風お好み焼のスタンダードとして知られているマヨネーズとからしの味付けはぼてぢゅうが考案。 今では広く全国に受け入れられている。
「ぼてぢゅう」のそもそもの創業者は西野栄吉氏で、1946年6月、大阪市西成区玉出で創業した。自宅の軒先でひっそりと営んでいたそうで、テーブルは全部でたった3台のみ。規模的には屋台に近いノリではあったものの、その頃としてはメニューのラインナップはかなり充実しており、「とん玉」や「いか玉」といったお好み焼や焼きそば、鉄板焼、玉子巻など、モダン焼以外はたいてい揃っていたとか。 その後紆余曲折を経て、現在3社がぼてぢゅうを名乗る。「ぼてぢゅう」「総ぼて(ぼてぢゅう総本家)」「大阪ぼてぢゅう」である。
「ぼてぢゅう」(株式会社 大阪フード・株式会社 東京フード・株式会社キタムラ他) 主に大阪・東京・埼玉・神奈川・山梨・静岡・名古屋・奈良・神戸・岡山・沖縄・上海で店舗をかまえ、全国チェーン展開している。1962年7月、創業者北村貞次が「ぼてぢゅう」の「のれん」を継承し、お好み焼飲食業界に進出し、現在は「ぼてぢゅう」ブランドの他に、新形態の「ぼてぢゅう燦」も展開している。 また商標権ホルダーとして、異業種とのコラボレーションを積極的に行い、ブランド力を活かした様々な商品を開発・販売している。
「ぼてぢゅう総本家」 本店は大阪市中央区宗右衛門町。1946年6月に大阪市西成区玉出で創業した西野栄吉氏を初代とし、栄吉の子息勝氏が2代目社長をつとめる。創業時のメニューをまもり、その後モダン焼のほか変わり種メニューを加わえ、現在のレパートリーはざっと80種以上。
「大阪ぼてぢゅう」(株式会社ぼてぢゅうコーポレーション) 大阪市中央区難波に本社を置く。大阪ミナミ、キタを中心に店舗展開。ビル路面の大箱店が多く、系列傘下に「ホテル・ル・ボテジュール」もある。