わたしはネコである
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『わたしはネコである』は、いしいひさいちの作品である。「がんばれ!!タブチくん!!」に出てくる選手たちの名を一部変えて、小説家として活動をしているという設定である。続編に「わたしはネコである殺人事件」などがあり、シリーズの総称は「文豪春秋」、または「旧鎌倉物語」。関連作品に「女(わたし)には向かない職業」がある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主な登場人物
- 広岡達三(広岡達郎)
- 高齢の小説家。執筆分野は主に純文学の短編だがミステリーやエッセイも手掛ける。高慢かつ俗物的な性格が強い。遅筆のためいつも編集者を困らせている。作家生活は30~50年。これまで発刊した単行本は少なく、殆どは絶版になっている。代表作に「星霜」。気難しい性格で文壇には敵が多く、他の作家の作品を認めることは少ない。恩師には関根潤三郎がいる。ヘビースモーカー。広島県呉市の出身。妻を亡くしたことから借家に引越し、現在は鎌倉市在住。
- お手伝い
- 広岡が引っ越してきた借家についていた女性。給料は10万3000円。とぼけた性格でよく広岡を怒らせている。大食漢。初期は体が大きく訛った言葉遣いだったが、徐々に痩せ型になり語尾に「にゃ」を付けることが多くなった。モデルはいしいひさいち自身の妻と言われているが真相は不明。エッセイ漫画では何度か妻がお手伝いとして描かれている。「ののちゃん」に登場する広岡医師のお手伝いさんとは同一人物。
- 安田(安田猛)
- 出版社勤務で広岡の担当者。いつも締め切りを守らない広岡に神経をすり減らしている。締め切り前が近づくと病的に催促をするなど人格が豹変する。表向きは広岡をおだてているが心の底ではバカにしていることも多い。他の編集者と同様、夏の手土産はいつもスイカ。作品によって勤務先の出版社名が異なる。広岡の他にも多くの作家を担当する。
- 田淵コースケ
- 二流のミステリー作家。穏やかな人柄で広岡とも親交が深い。似たような作品を乱作していて単行本は返本が相次いでいる。代表作は「FA殺人事件」。妻子もち。「がんばれ!!タブチくん!!」の田淵選手が野球選手から転身した姿。「となりの山田くん」にも登場する。
- 川上哲学
- 小説家。かつては「文壇のドン」と呼ばれたほどだが現在はパッとしない。広岡の特に嫌っている作家の一人。元は広岡の師だったらしいが詳細は不明。
- 大村山実篤
- 小説家。陰湿で陰険、執筆は暗所で行う。短期集中型で「執筆の村山」の異名を持つ。広岡との仲はあまり良くないが接点は少ない。
- 長島茂吉
- 小説家。「ミスターものかき」と揶揄されるほどの量産作家。作品の質は一定を保っていて人気は高い。広岡の後輩(或いは同期)に当たるが仲はあまり良くない。現在は病に倒れたらしい。
- 関根潤三郎
- 広岡の敬愛する純文学小説家。現在は現役を引退し鎌倉で暮らす。高齢のため痴呆が進んでいる。
- 編集部
- 広岡ほか個性派揃いの作家達に翻弄される編集部の描写も多い。社名は多数の実在する出版社が当てられていたが、後に架空の弱小出版社として描かれることになった。編集長に東京創元社編集長がモデルだと思われる戸川(小川)。編集者にはデスク安田を中心に新米のしおり、元婦女暴行犯モトキがいる。「ほんの本棚」からは主にこの3人が描かれているが明確な設定の固定までは繋がらなかった。近年は編集長を「ののちゃん」登場の校長と同じキャラにするなど編集部を同じ作品の教師と同じキャラで固めるなどの方向転換も見られる。また、関連作品「女(わたし)には向かない職業」には名称不明(旧作では立花旨子)の女性編集者が多く登場する。
[編集] 関連項目
- 吾輩は猫である(英語では、それぞれ I am a cat.)
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