アシュ・ラ・テンペル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アシュ・ラ・テンペル(Ash Ra Tempel)は著名なクラウト・ロック・バンドのひとつである。ギタリストのマニュエル・ゲッチング、ベーシストのハルトムート・エンケ、ドラマーのクラウス・シュルツェにより1970年に結成された。 彼らの音楽は一般に宇宙的でサイケデリックであると評される。
1971年6月にファーストアルバム『Ash Ra Tempel』をリリース。クラウス・シュルツェのドライブ感あふれるドラミングが魅力だが、彼はこのアルバムのみで脱退してしまう(4th『Join Inn』にはゲストで参加)。4thまではLPの各面に、静と動の対比する曲が一曲ずつ収録されている。
1973年の3rd『Seven Up』は、LSDのグル(伝道師)、ティモシー・リアリー博士がボーカルをとったアルバムである。録音の際には仲間のミュージシャンがスタジオに7〜8人もつめかけ、LSD入りのセブン・アップを飲みながらセッションを行ったという。
同年発表の4th『Join Inn』のあと、エンケが脱退する。ひとりになったマニュエルは、ファッションモデルのロジ・ミュラー(マニュエルの私的なパートナーでもあった)をフィーチャーして、ポップな5th『Starring Rosi』を制作発表。
1975年の6th『Inventions For Electric Guitar』では作風を一変して、ギターのオーバー・ダビングとディレイによるミニマル・ミュージックを試みた。これはのちの『E2-E4』の先駆的作品である。
1976年、バンド名をアシュラ(Ashra)に変更。ヴァージン・レコードと契約し、7th『New Age Of Earth』以下の4作品をリリース。いずれもシンセサイザーを前面に出したニューエイジ・ミュージック的な作品である。
1997年に来日し、ライブアルバム(『@shra』、『@shra Vol.2』)を発表。現在も活動を続ける。
[編集] ディスコグラフィー
- 1971 Ash Ra Tempel
- 1972 Schwingungen
- 1973 Seven Up
- 1973 Join Inn
- 1973 Starring Rosi
- 1975 Inventions For Electric Guitar
- 1976 New Age Of Earth
- 1977 Blackouts
- 1979 Correlations
- 1980 Belle Alliance
- 1984 E2-E4 (Manuel Göttsching 名義)
- 1989 Walkin' The Desert
- 1991 Dream & Desire (recorded 1977) (Manuel Göttsching 名義)
- 1991 Tropical Heat (recorded 1985/1986)
- 1993 Le Berceau de Cristal (recorded 1975)
- 1998 Sauce Hollandaise
- 1998 @shra
- 2000 Gin Rosé at the Royal Festival Hall
- 2002 @shra Vol. 2
- 2002 The Making Of
[編集] 外部リンク
カテゴリ: ドイツのバンド | テクノミュージシャン | ニューエイジ・ミュージシャン | ミニマリズム