アルバロ・ド・メンダーニャ・デ・ネイラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルバロ・ド・メンダーニャ・デ・ネイラ (Alvaro de Mendaña de Neira、1541年 - 1595年)は、16世紀に活動したスペイン人の探検家。財宝を求めた航海を通じ、南太平洋のソロモン諸島及びエリス諸島などを発見した。
[編集] 概要
- 経緯は不詳だが、スペインの植民地になっていた南米のペルーに渡る。後に叔父が、ペルーの高官(副王)になることから、金銭的に恵まれた一族であったものと考えられる。
- 1567年、現地のインディオに伝わる黄金伝説を信じ、私兵を募り、南太平洋へ乗り出した。ソロモン諸島の各島に上陸を試みるものの、次々と原住民の猛反撃に遭い撤退、財宝(そもそも金・銀・宝石類が算出される地域ではない)を入手する目的を達することなく、翌年、ペルーへ帰還する。
- 1595年、入植を目的に再び同諸島を訪れるものの、原住民の反発や乗組員の離反などに遭い、目的は達せられないまま寄港したサンタクルス島にて死去した。
[編集] メンダーニャの死後のソロモン諸島
二度にわたる渡航により、黄金伝説が崩れ去ったこと、近代社会から見て凶暴な原住民(当時はカニバリズムも存在したと伝えられる)の様子が各国に伝わったことから、メンダーニャの没後、積極的にソロモン諸島に乗り出す者は絶えた。 ようやく18世紀に入り、フランス人のルイ・アントワーヌ・ブーゲンビル、イギリス人のジェームズ・クックらによって再探検され後、最終的にはイギリス領に組み込まれた。