アルバート (クラリネットメーカー)
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アルバート(Albert)はベルギーのブリュッセルに本拠をおいたクラリネットのメーカー。
1840年頃製造を開始し、2代目が第一次世界大戦の終わりまでクラリネットの製造を続けた。ニューオーリンズでジャズがさかんに演奏されていた頃は、ベーム式はあまり普及されておらず、アルバート式クラリネットが主役となった。キーが少ないため奏法はたいへん難しく技術が要るが、アルバート式独特の美しい音色が出るといわれる。奏者としては日本ではニューオーリンズラスカルズの河合良一を筆頭に、加藤平祐、渡辺毅、河野義彦、小柳寅彦、安西太郎、若手の新谷健介が挙げられる。