アレクサンドル・ベリャーエフ
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アレクサンドル・ロマノヴィチ・ベリャーエフ(Aleksandr Romanovich Beljaev, Алекса́ндр Рома́нович Беля́ев, 1884年3月16日 - 1942年1月6日)は、ロシアのSF作家。「ロシアのヴェルヌ」と呼ばれる。
彼はロシア西部スモレンスク市に司祭の息子として生まれる。幼い頃小屋の屋根から飛び降りて背骨を痛めたという伝説があるが、真偽のほどは確かではない。脊椎カリエスにより首から下の自由をなくすが数年後回復し、その体験から『ドウエル教授の首』、続いて生物を改造する科学を描いた『両棲人間』を発表し人気を博す。しかし体制がロシアからソ連となり、あまりよい扱いは受けなかった。生涯健康に恵まれなかったが、死ぬ間際まで数多くの作品を執筆し、また国外のSF作品を数多くロシア語に翻訳し紹介した。ナチス占領下のプーシュキンで死亡。その死の原因についても諸説ある。ナチスはその遺稿を欲するが、それは隣家の屋根裏に隠されていたと言われている。
ベリャーエフはその著作に於いてA・ロムと云うペンネームも使用した。
参考『両棲人間』
[編集] 主な著作
- Голова профессора Доуэля(1926年)
- ドウエル教授の首
- Человек-амфибия(1928年)
- 両棲人間
- Ариэль(1928年)
- 未訳(ローマ翻字: Ariel)
- Прыжок в ничто(1933年)
- 無への跳躍(完訳版)
- 金星探検(抄訳版)
- Звезда Кэц(1936年)
- 人工衛星ケーツ