アンソロジー
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アンソロジー (Anthology) とは、詩や小説などの文学作品をひとつの作品集としてまとめたもの。多くの場合、主題や時代など特定の基準に沿ったものが複数の作家の作品から集められる。
語源はギリシャ語の花輪、または花束から。元は詩の選集のことを指し、日本語では詞華集、私花集、詞花集、精華集、競作集などと称される。現在では小説や随筆を対象にすることが多い。和歌や俳句の物もアンソロジーと考えられなくはないが、大抵は単に歌集・句集と呼ばれる。漫画や映画など文学以外の表現ジャンルのものでも、一つの作品集としてまとめられアンソロジーと呼ばれることがある。そのため発表形式は本とは限らない。
音楽作品をレコードやCDにまとめた場合はコンピレーションと呼ばれることが多い。
また今日では作品集という意味で、正確に文学作品でない同人誌などにおいても好んで使われる傾向がある。なかでも、漫画系出版社が人気アニメやゲームを題材にした漫画を複数の同人作家に依頼し、一冊にまとめて出版する「アンソロジーコミック」というものが多数刊行されている。一方では原作者(版権者)の了承を得て出版しているのもあるが、週刊少年ジャンプ掲載の漫画を中心に版権を侵害しているものも多い。
[編集] アンソロジーいろいろ
- 『日本詩華集』西郷信綱、広末保、安東次男編 未来社 1958
[編集] 関連項目
- ザ・ビートルズ・アンソロジー
- ギリシアアンソロジー
- 丸谷才一
- 七代集
- 二十一代集
- アンソロジーコミック
- 私花集(アンソロジィ) - さだまさしの1978年のアルバム
- アンソロジー映画
- オムニバス
- 日本文学館