イトマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イトマンは、かつて日本に実在した商社である。
1883年に大阪市心斎橋で、羽州屋高田久右衛門から暖簾分け、「羽州屋」(うしゅうや)として舶来品(唐物)を扱う繊維商店として設立したのが始まりで、その後創業者・伊藤萬助にちなみ「伊藤萬(いとうまん)」と社名を改め、更に1991年1月1日付をもってカタカナの「イトマン」と社名を改めた。当然ながら、沖縄県糸満市とは全く関係がなかった。
戦後は織物・繊維製品を中心とした総合商社として運営し発展を遂げたが、平成初期に発覚した一連のイトマン事件の影響で経営環境が悪化。1993年に住金物産に吸収合併され110年間の歴史に幕が下ろされた。
なお、水泳教室のイトマンスイミングスクールは現在も全国で展開している。