水泳
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水泳(すいえい)は、船などの乗り物を使わず、身体のみで水中や水面を移動すること、またはその技術をいう。古くは武術の1つ(水術)ともされたが、現在ではスポーツやレクリエーションとして行われることが多い。
人間は本来、水中での生活に適応していないため、泳げるようになるには訓練が必要となる。競技としてはプールで行なわれることが多いが、レクリエーションとしては河川・湖・海などで行われることも多い。海で泳ぐ場合は特に海水浴といい、健康法の1種ともされた。泳ぎができない人間のことを、俗に「カナヅチ」という(槌参照)。
水泳は全身の筋肉を使った運動であり、水圧によるマッサージ効果によって全身の血行が促進されることから、健康維持に有効な運動として注目されている。また、浮力によって重力による負担が軽減されるため、ジョギングなどで起きやすいヒザなどへの故障が少ないことから、リハビリテーションとしても積極的に活用されている。
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[編集] 競技
オリンピックなどで「水泳」という場合は、競泳、飛び込み、水球、シンクロナイズドスイミングの4種目をさす。[1]
競泳は定められた距離を泳ぎきるのにかかる時間を競うもので、自由形(通常はクロール)、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライの4つの泳ぎ方(泳法)と、4つを順番に全て行う個人メドレー、また4人で交代に泳ぐリレーに分けられる。距離も様々なものがあり、最短 25m - 最長 1500m まで存在する。使用されるプールには、長水路と短水路がある。スタート時の反応の速さで競うこともできる。スタートの合図の前に動いたりすると、失格となる。他にもターン、リレー時の引継ぎ、召集漏れなど、多数の失格がある。
飛び込みは高い位置にある台から水面に向かって飛び込み、その過程の演技などを競う競技である。板飛込みと高飛込みに大別され、それぞれ高さによって数種目に分けられる。
水球は7名ずつ2チームで行う球技で、相手のゴールにボールを入れることを目的とするものである。プールの底に足をつけてボールを扱うことは反則であるため、常に立ち泳ぎをしながらゲームを行う。
シンクロナイズドスイミングは個人あるいは団体で、水中での演技を競うものである。女子のみが行われることが多い。
2001年公開の映画『ウォーターボーイズ』のヒットにより「男のシンクロ」も知られるようになった。
以上のほか、水泳が行われる競技としては近代五種やトライアスロンがある。また、サーフィンやライフセービング、スキューバダイビングなど、水泳とかかわりの深いスポーツは多い。
[編集] 装備
一般に、水泳を行う際は、水着を着用し、場合によっては水泳帽子やゴーグルを使用する。他に、抵抗を増し推進力をつけるためのパドルやフィン、浮力を得るためのビート板やプルブイなどを使うことも多い。また、フィンスイミングなどではシュノーケルやアクアラングなどを使用することもある。
[編集] 教育
学校などでは体育の授業の一環として水泳が行われることもある。また民間の商業施設としてスイミングスクールが数多く開設されており、日本においては水泳競技の有力選手を輩出する組織となっている。
また、競技としてだけではなく、水難事故に備えた着衣水泳の訓練なども行われている。また、日本古来の泳ぎかた(古式泳法)の伝承、海での遠泳や寒中水泳なども教育や訓練の一環として行われている。
[編集] 関連項目
有名な水泳選手についてはCategory:水泳選手またはCategory:競泳選手を、主な大会はCategory:水泳大会を参照。
- オープンウォータースイミング
- 海水浴場
- 海女
- 世界水泳選手権
- パンパシフィック水泳選手権
- 日本水泳連盟(JASF)
- 国際水泳連盟(FINA)
- 全国青年大会(水泳は廃止された)
- 全国スポーツ祭典