イニング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イニング(英:inning)とは、スポーツ、特に野球とクリケットにおいて、攻撃を行う間の試合の部分である。
他の多くのスポーツでは、試合の長さは時計によって決定され、ボールまたは同じような用具を取ることによって攻撃と防御の役割が活動的に入れ替わる。しかし、クリケットと野球では、一つのチームは攻撃側として点数を取ることを試み(どちらのスポーツでも得点となる)、他方のチームは守備側のチームとして打撃を行うチームの得点を防ぎ、アウトを獲得する。守備側のチームが決められたアウトの数を取った場合に場所を切り替わり、時計は必要が無い。
[編集] 野球
野球におけるイニングは「表(おもて、英語ではtop)」と「裏(うら、bottom)」の2つから構成される。それぞれ、一方のチームが3アウトになるまで攻撃(バッティング)を行い、他方のチームは守備を行う。1つのイニングは6つのアウト、各チームに3つずつのアウトから構成される。プロ野球の試合においては、ビジターチームが常にイニングの最初である「表」に攻撃を行い、ホームチーム(後攻チーム)が「裏」に攻撃を行う。ホームチームが9回裏にリードした(相手チームより多くの得点を取った)場合には、その試合は直ちに終了しホームチームの勝利となる。
9イニング終了後に同じ得点であった場合、試合は延長戦となる。9イニングの場合と同じように、ホームチームがリードした時点で自動的に勝利となり、イニングはアウトの数に関係なくその瞬間に完了する。