イリ・ノバク
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イリ・ノバク(Jiří Novák, イジー・ノヴァク 1975年3月22日 - )は、チェコ・ズリーン出身の男子プロテニス選手。シングルス自己最高ランキングは5位。ATPツアーでシングルス7勝、ダブルス10勝を挙げる。フォアハンド・ストロークが彼の最大の武器で、クレーコート(赤土)を最も得意にするベースライン・プレーヤーである。
6歳からテニスを始め、1993年にプロ入り。1996年1月にニュージーランド・オークランドの大会でツアー初優勝。1996年のアトランタ五輪、2000年のシドニー五輪、2004年のアテネ五輪の3大会連続で、オリンピックのチェコ代表選手として出場経験がある。2002年の全豪オープンで4大大会の自己最高成績を出し、初のベスト4に進出した。この時は優勝したトーマス・ヨハンソン(スウェーデン)に 6-7, 6-0, 6-4, 3-6, 4-6 のフルセットで敗れ、決勝進出を逃している。この年に世界ランキングを自己最高の5位に上げ、世界ランキング上位8名しか出場資格を得られない男子プロテニスツアー最終戦「テニス・マスターズ・カップ」にも出場権を獲得した。
2004年10月、ノバクは「ジャパン・オープン」で来日した。その準決勝ではレイトン・ヒューイットを 6-4, 4-6, 6-2 で破り、決勝ではアメリカのビッグ・サーバーであるテーラー・デントに 5-7, 6-1, 6-3 で逆転勝ちし、初優勝を飾った。2005年度はツアーで優勝できなかったが、年頭に準優勝が1つある。
ダブルスでのノバクは、2001年のウィンブルドンと2002年の全米オープンで2度の4大大会男子ダブルス準優勝がある。