エアロトレイン
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エアロトレインは、地面効果を利用して浮上走行する次世代の鉄道車両。
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[編集] 定義・概況
車両に小さな翼を付け、ガイドレール内を飛行させる方式。
2000年に当時の小渕内閣が立案した「ミレニアム・プロジェクト」における近未来計画の1つに採用された。
従来の鉄道のように車輪とレールの摩擦が発生しないため、高速化が期待されている。同様に車輪とレールとの摩擦を発生させない技術として、磁気浮上式鉄道(リニアモーターカー)がある。しかし、磁力を発生させるのに莫大な電力が必要とするのに対して、こちらは翼による揚力を利用するため少ないエネルギーで運用が可能である。
[編集] 開発状況
太陽エネルギー、風力エネルギーの自然エネルギーを用いる。東北大学大学院教授の小濱泰昭らにより開発が進められ、1999年より宮崎県日向市にある(財)鉄道総研所有のリニア実験線「浮上式鉄道宮崎実験センター」の跡地にて走行実験が行われている。
現在、2020年に定員350人、時速500km走行の有人機体の完成を目指している。
[編集] 書籍
- 『エアロトレインと地球環境』(小濱泰昭 著 理工評論出版より2004年11月発刊)ISBN 4-947616-26-1
[編集] 関連
[編集] 外部リンク
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