リニア実験線
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リニア実験線(りにあじっけんせん)は磁気浮上式鉄道(マグレブ方式リニアモーターカー)の実験用線路である。
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[編集] 概要
日本には、ジェイアール式マグレブの研究施設として宮崎県と山梨県にあるが、宮崎リニア実験線は実験が終わり廃線となった。山梨リニア実験線は宮崎リニア実験線の後継で、現在、東海旅客鉄道(JR東海)と鉄道総合技術研究所(JR総研)の共同で実験が行われており、不定期に試乗会も行われている。宮崎リニア実験線は一時、エアロトレインの実験にも使われた。
また、HSSTの実験線としては、神奈川県川崎市の東扇島と愛知県名古屋市の大江実験線があったが、それぞれ開発が一段落したことで廃線となっている。
JR東海は2006年(平成18年)4月27日に山梨実験線の全線(上野原市~笛吹市)を完成させることを発表した。完成は2013年(平成25年)ごろを予定している。また、同社の葛西敬之会長は「東海道新幹線で得た利益をリニア建設に使う」と、同社が主導してリニア新幹線を実現させる考えを示した。(2007年3月19日読売新聞)
[編集] 山梨実験線
- 全線の内、大部分(約16km)がトンネル区間である。
[編集] 宮崎実験線
- 延長距離:7.0km(単線)
- 所在地:宮崎県日向市、都農町
- 開設:1977年(昭和52年)
- 1996年(平成8年):リニア走行試験終了
- 最寄の鉄道駅:東都農駅(日豊本線)
- 日豊本線と並んでいるので、車窓から実験線の高架を眺めることができる。
[編集] その他
1988年、当時の運輸大臣の石原慎太郎が宮崎実験線を視察した際、この実験線を指して「豚小屋と鳥小屋を結ぶ線」と発言し、地元の反発を呼んだ。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Welcome to LINEAR EXPRESS(JR東海公式サイト)
- 山梨リニアファンクラブ