エネルギー管理士
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エネルギー管理士( - かんりし)とは、エネルギー管理士試験に合格したものとなっており、規定量以上のエネルギーを使用する工場は、第一種エネルギー管理指定工場に指定される。
このうち製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業の5業種は、エネルギーの使用量に応じてエネルギー管理士の免状の交付を受けている人のうちから1人ないし4人のエネルギー管理者を選任しなければならない。また、5業種以外でも選任しなくてはならないところもある。また、第二種管理指定工場におけるエネルギー管理員に選任されることもできる。
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[編集] 職務
- エネルギー管理者は、第1種エネルギー管理指定工場におけるエネルギーの使用の合理化に関し、エネルギーを消費する設備の維持、エネルギーの使用の方法の改善及び監視その他経済産業省令で定める業務を管理する。(法第11条)
[編集] 資格取得
- 資格取得には下記の2通りの方法がある。
- 国家試験による取得
- (1)財団法人省エネルギーセンターが毎年夏に行うエネルギー管理士試験に合格する。試験は誰でも受けられるが、選択専門課目は熱分野、電気分野のいずれかから選択する。
- (2)免状申請の前に、燃料等(電気)の使用の合理化に関する実務に1年以上従事することが必要である。この実務経験は受験の前でも後でも構わない。
- (3)経済産業大臣に申請することにより、エネルギー管理士免状が交付される。
- 認定による取得
- (1)エネルギー管理研修を受けるためには、研修申込時までに燃料等(電気)の使用に関する合理化に関する実務に3年以上従事していることが必要である。
- (2)財団法人省エネルギーセンターが毎年冬に行うエネルギー管理研修を受講し、修了すること。(修了試験に合格すること。)
- (3)経済産業大臣に申請を行うことにより、認定され免状交付が受けられる。
[編集] 試験
[編集] 研修
[編集] 試験・研修科目
- 必須基礎課目
- I.エネルギー総合管理及び法規
- 選択専門課目
- 熱分野
- II.熱と流体の流れの基礎
- III.燃料と燃焼
- IV.熱利用設備及びその管理
- 電気分野
- II.電気の基礎
- III.電気設備及び機器
- IV.電力応用
- 研修は修了試験がある