エリック・ホッファー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エリック・ホッファー(Eric Hoffer, 1902年7月25日 - 1983年5月20日)は、アメリカの独学の社会哲学者。ドイツ系移民の子としてニューヨーク、ブロンクスに生まれる。7歳にして失明し、その後15歳で奇跡的に視力を回復したが、生涯孤独を貫き、学校にも行かず渡りの日雇い労働者としてただ働き、時間ができると読書に没頭して思索を深めた。綿花摘みから、鉱夫、ウェイターなどありとあらゆる仕事を体験。1941年から、サンフランシスコで沖仲士として働いたことから、「沖仲士の哲学者」とも呼ばれる。1970年代、ベトナム兵役拒否やヒッピー、マリファナと学生運動の時代に、ある種の知的カリスマとして高い知名度をもっていた。TVの対談番組などにもゲスト出演している。 晩年、カリフォルニア大学の政治学の教授になった。81歳で亡くなる。
[編集] 著作
- The True Believer (1951)
- 『大衆運動』高根正昭訳(紀伊国屋書店)
- The Passionate State of Mind (1955)
- 『情熱的な精神状態』永井陽之助訳(平凡社)
- Working and Thinking on the Waterfront (1969)
- 『波止場日記』田中淳訳(みすず書房)
- 『エリック・ホッファー自伝 構想された真実』田中淳(作品社)
- 『Eric Hoffer Book 情熱的な精神の軌跡』田中淳(作品社)
- 『魂の錬金術 エリック・ホッファー全アフォリズム』田中淳(作品社)
[編集] 外部リンク
カテゴリ: アメリカ合衆国の哲学者 | 1902年生 | 1983年没