エルンスト・フォルストホフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エルンスト・フォルストホフ(Ernst Forsthoff,1902年8月13日-1974年8月13日)はドイツの国法学者である。ワイマール共和国の時代から、現在のドイツ連邦共和国の時代に至る長きにわたり、憲法学や行政法学について多くの論文を発表してきた。行政法学において、侵害行政と給付行政の区別を主張したことは有名である。
目次 |
[編集] 略年譜
- 1902年 ドイツのデュースブルク・ラールでプロテスタント教会の牧師の息子として生まれる。
- 1922年 フライブルク、マールブルク、ボンの各大学で学ぶ。
- 1925年 ボン大学で学位を取得する。
- 1930年 フライブルク大学において、「連邦国家における公共団体」という論文で教授資格を取得する。
- 1933年 フランクフルト・アム・マイン大学の正教授となる。
- 1935年 ハンブルク大学で教える。
- 1936年 ケーニヒスベルク大学で教える。
- 1941年 ウィーン大学で教える。
- 1943年 ハイデルベルク大学で教える。以後、1967年に退職するまで、ここにとどまる。
- 1960年 キプロスの最高憲法裁判所の長官を務める。(~1962年)
- 1974年 ハイデルベルクで死去。
[編集] 主要著書
- Lehrbuch des Verwaltungsrechts,Munchen,1950.
- Rechtsstaat im Wandel,Stuttgart,1964.
- Der Staat der Industriegesellschaft,Munchen,1971.
[編集] 参考文献
中富公一「E.フォルストホッフの憲法論の形成」、名古屋大学法政論集95号、1983年。