エンリコ・トーチ級潜水艦
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エンリコ・トーチ級潜水艦(sommergibili classe enrico Toti)はイタリア海軍の旧世代潜水艦の艦級。第二次世界大戦後最初の潜水艦として、4隻が建造された。
就役は1968年から翌年にかけて行われた。第二次世界大戦後、この潜水艦が就役する以前のイタリア海軍はアメリカ海軍の潜水艦を利用していた。排水量が小さいため武器搭載量や航続距離は大きくないが、冷戦における西側ヨーロッパの東の要として重要な役割を担った。本艦級の潜水艦は後継のサウロ級潜水艦の就役に伴い、1991年から1993年に全艦が退役している。
[編集] 性能諸元
- 全長:46.2m
- 全幅:4.7m
- 排水量:水上535t、水中591t
- 最大速度:水上14kt、水中15kt
- 水中航続距離:27.8km(15海里)/15kt
- 水上航続距離:5,550km(3,000海里)/5kt
- 乗組員:26名
- 兵装:533mm魚雷発射管×4、魚雷×6(機雷×12)
[編集] 同型艦
- エンリコ・トーチ(S-506)
- アッティリオ・バニョリーニ(S-505)
- エンリコ・ダンドロ(S-513)
- ラッザロ・モチェニーゴ(S-514)