オドー
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オドー (Odo) は、アメリカのSFテレビドラマ『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』に登場する人物の一人。宇宙ステーションディープ・スペース・ナインで保安主任を務める(演:レネ・オーバージョノー、日本語版での声:加藤精三)。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
ガンマ宇宙域に住む可変種(創設者)と同じ種族。あらゆるものに姿を変えることが出来るが、人間の姿を再現することは苦手で顔がのっぺりとしている。16時間以上姿を変え続けることは厳しい為、オドーの場合は液体状の姿に戻った上でバケツに入り体を休める。尚、名前の由来はカーデシア語で「何者でもない者」を意味する「オドーイタル (odo'ital)」である。
性格は実直・生真面目であり、スポック、データの流れをくむ、自分とは何者かを模索する"悩めるクルー"ではあるが、最大の違いは「友情」を嫌っていることである(後に徐々に受け入れ始める)。またピカード同様にディアナ・トロイの母であるラクサナ・トロイが苦手であったがターボリフトに一緒に閉じこめられて以来、ラクサナは恋心を、オドーは友情を抱くようになった。 フェレンギ人であるクワークとも仲が良いと思われる。
オドーはベイジョー星系のデノリアスベルト(小惑星帯)で謎の流動体生命として発見された。ベイジョー科学協会の科学者モーラ・ポルによって知的生命体であることが明らかとなり、研究対象として扱われつつ養育されてきた。2365年、テロック・ノール(ディープ・スペース・ナインの前身)でベイジョー人とカーデシア人の間を取り持つようになり、その仕事ぶりを長官ガル・デュカットに評価されてステーションの保安を任されることになった。
2369年、テロック・ノールはベイジョーの支配下に入りディープ・スペース・ナインとなったが、彼はそのまま保安チーフとして仕事を続ける事になった。そして、惑星連邦によるドミニオンの本拠地を捜索する任務に同行し、ドミニオンの創設者こそが自らの同胞だということを知ることになった。オドーは創設者によって幼い頃から知識の集積を目的として銀河中に派遣された100人の内のひとりであった。
顔が広いようで、カーデシアや惑星連邦内部から情報を手に入れることも多い。
一時創設者によって変身能力を奪われた(人間の姿に固定された)が、死に瀕した幼き流動体生物が彼の体内に入り、同化したことによって元の力を取り戻した。