オーダシティ (護衛空母)
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オーダシティ(HMS Audacity, D10)はイギリス海軍の護衛空母。元はドイツ商船ハノーヴァーである。ハノーヴァーは1940年3月にキュラソー島を出港した後モナ海峡でイギリス軽巡洋艦ダニディーンとカナダ駆逐艦アシニボインに捕獲された。1941年6月20日に護衛空母として竣工した。
搭載機はアメリカから供与されたF4Fワイルドキャット戦闘機で、イギリスではマートレットと呼ばれた。格納庫はなく搭載機は飛行甲板上に置かれた。
最初の出撃は1941年9月13日で、クライドを出撃したオーダシティは翌14日にジブラルタル行きのOG74船団と合流、船団を護衛して27日にジブラルタルに到着した。
今度はイギリス行きのHG74船団を護衛して10月2日にジブラルタルを出港し10月17日にクライド湾についた。
1941年10月29日、オーダシティは再び出撃した。今回もジブラルタル行きの船団、OG76船団を護衛して11月11日にジブラルタルに到着した。12月14日、オーダシティはHG76船団を護衛してジブラルタルを出港しイギリスへ向かったが、12月21日にドイツ潜水艦U751の雷撃で沈没した。