カトマンズの渓谷
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カトマンズの渓谷 |
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スワヤンブナート | |
(英名) | Kathmandu Valley |
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(仏名) | Vallée de Kathmandu |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | 文化遺産(3),(4),(6) |
登録年 | 1979年 |
拡張年 | 2006年 |
備考 | 2003年危機遺産に登録 |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
カトマンズの渓谷(カトマンズのけいこく、Kathmandu Valley)は、ネパールの首都カトマンズのある盆地一帯のこと。日本のユネスコ協会では、カトマンズの渓谷として世界遺産を紹介しているが、一般にはカトマンズ盆地と表現されることが多い。
目次 |
[編集] 地理
標高は、約1,300m。緯度は沖縄と同程度である。典型的なモンスーン気候。盆地内には、ガンジス川の支流であるバグマティ川などの川が流れ、耕作に適した大地が広がっている。チベットとインドを結ぶ交易の中継点でもある。 カトマンズ盆地は、数千年前までは湖だったと考えられている。湖だったことは、この地の神話にも登場する。また、地層から淡水魚の化石が発掘されている。
首都のカトマンズ市、パタン市(ラリトプル)、バクタプル市が行政区として存在している。 1979年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)として登録。ただし、ネパール政府は、カトマンズ周囲の景観とともに複合遺産として申請していた。また、急激な都市化により危機遺産の指定も受けている。
[編集] 歴史
詳しくはネパールの歴史を参照
マッラ王朝の統治時代の15世紀、カトマンズ、パタン、バクタブルにそれぞれ王子を配置。各都市は競って宮殿や寺院を建立。このころネワール様式の建築が花開いたといわれている。
[編集] 主な宮殿・寺院・史跡
[編集] 登録基準
この世界遺産は、世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (3) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠。
- (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する、建築様式、建築物群、技術の集積、または景観の優れた例。
- (6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの。(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている。)
[編集] 関連項目
ネパールの世界遺産
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