カネゴン
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カネゴンとは、特撮テレビ番組『ウルトラQ』に登場した架空の怪獣。別名「コイン快獣」。硬貨を食べ続けないと死んでしまう。
その特徴的な容姿とあまりにストレートなネーミングから、日本では非常に知名度の高い怪獣であり、『ウルトラQ』をリアルタイムで知らない世代にもよく知られている。 デザインモチーフは貝、飛び出した目玉、頭部形状、皮膚の質感に特徴が見られるが、元々の貨幣が貝であった事から着想されたと思われる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] ウルトラQに登場したカネゴン
『ウルトラQ』第15話「カネゴンの繭」に登場。
- 身長:2メートル
- 体重:200キログラム
金の亡者の少年・加根田金男が偶然見つけたカネゴンの繭によって変身した怪獣。
外見は、頭部は一見カエルのようで、口はファスナーの付いたがま口、目はぴょこんと細長く飛び出ていて目玉はギラギラ(怒ると煙を噴出する)、胸にはレジスターが付いていて、全身は銅でできた鎧をまとったような姿形(火星人と形容される)であった。
主食は硬貨とお札。1日に必要な額は3,510円(当時)。胸のレジスターのカウンターに体内の金額が表示され、それがゼロになると死んでしまうので、お金を食べつづけたが、カネゴンに与えてお金がなくなった友人に売られそうになり逃げ出し、ついに銀行の金を食らうに至る。騒動の末に祈祷師のかなり無茶な予言を実行させた所、元に戻った。しかし、他人の落としたお金をそのまま自分のものにしてしまった金男の両親がカネゴンと化す。
カネゴンの突出した目の部分は『ウルトラQ』第3話に登場した火星怪獣ナメゴンの目を用いている。
- 「ウルトラQ」で唯一、この回は万条目たちレギュラーが登場しない。
- 80年代後半にビデオデッキ「ペルソナ」のCMに登場、その当時「アニメちゃん」の為に造型された着ぐるみがイベントやドラマ「うちの子にかぎって」に登場していたが、高山良策造型のミニチュアを参考にした為、あまり初代に似ておらず、このCMの為に初代に似た着ぐるみを造型した。
- 2000年、イー・ウイング証券(現・カブドットコム証券)のコマーシャルに出演した。この時は広告ターゲットであるサラリーマン層への訴求効果を考えてか、カネゴンはスーツ姿であった。
[編集] ウルトラシリーズ以外に登場したカネゴン
[編集] レッドマンに登場したカネゴン
特撮テレビ番組『レッドマン』19話に登場。ウーと共にレッドマンと戦うが敗れている。
[編集] アニメちゃんに登場したカネゴン
映画『アニメちゃん』に登場。アニメちゃんが壁に描いた絵が宇宙電波の影響を受け実体化した。一緒に実体化したブースカ、ピグモンと共に鏡の世界と現実世界を行き来できる。アニメちゃんの貯金箱のお金を食べてしまうが最後には遊園地での職業を見つける。『アニメちゃん』はソフト化されず、見た者が少ない為に主題歌の設定(パソコンから具現化、宇宙電波の件)が信じられている。主題歌の歌詞と同様の設定は当時のパンフレットにも書かれていた為、初期稿の内容だと推測される。
[編集] うちの子にかぎって…パート2に登場したカネゴン
『うちの子にかぎって…』パート2の第8話「カネゴンの逆襲」に登場。昔のビデオが大好きな寿司屋のお父さんが少女にその存在を語るが本気にされない。少女と周辺の人々(クラスメート及び教師)が財テクに勢を出したが、詐欺師にダマされてその犯人がテレビに映ったとき、クラスから起こる「金かえせ!」のコールと騒乱の中で少女だけが教室の片隅に本物のカネゴンがお札を貪る姿を見た。
[編集] 類似怪獣
[編集] ウルトラマンゼアスに登場したデジタルカネゴン
映画『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』に登場。
- 別名:宇宙カード珍獣
- 身長:180センチメートル
- 体重:150キログラム
- 出身地:カネガネー星
宇宙旅行中にお金がなくなり金星付近を漂っていたところをMydoに助けられた。Mydoの基地のガソリンスタンドで料金(キャッシュカード可)を受け取っている、胸のカウンターの変わりにモニターがついて金額が表示される。車磨きが得意。戦闘時はもっぱら基地の留守番らしい。
[編集] ウルトラQ dark fantasyに登場したカネゴンヌ
特撮テレビ番組『ウルトラQ dark fantasy』第22話「カネゴンヌの光る径(みち)」に登場。古代からその存在は知られており、基本的にカネゴンと同種族だが頭が上から見るとハート型で可愛い。金の為に父親まで追い出した母と姉にうんざりしていた娘が父の大切にしていた壷の力で変身した姿。最後に父親と再会。